中小型日本株アクティブ投信ジェイリバイブのパフォーマンスは、見事だが高コスト

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(愛称:jrevive)は、過去のリターンが高く、モーニングスターでは5つ星と高く評価されているアクティブファンドです。
○インターネットでの取引なら、買付手数料はありません
○このファンドは無分配なので配当課税を繰り延べできます。
△口数買付なので、27,770円単位でしか買えない(2016年1月4日現在)。
ただし、同じマザーファンドで運用する姉妹ファンド「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(年2回決算型)」なら積立投資が可能です。
年2回決算型の方では、利益分は分配金としては吐き出してしまうようなので、課税の繰り延べ戦術は使えなくなってしまいます。
×信託報酬が高い。ジェイリバイブは税込みで1.836%の高コストファンドです。
モーニングスターによると実際の経費率は、カテゴリー平均の1.97%を上回る2.1%もあるようですから、個人的には投資意欲が減退しますね。
年2回決算型では信託報酬が0.02%(税抜)低減されますが、焼け石に水。
交付目論見書では、「株価が下落した銘柄から財務安定性に優れ、業績も安定しており、わが国の経済社会に貢献すると考えられる企業の株式に厳選投資」するとうたっていますが、アクティブファンドの価値は結局はリターンで決まりますからチャートを見てみましょう。
ジェイリバイブ比較

Yahoo!ファイナンスで過去5年を比較するチャートを作ってみましたが、ジェイリバイブの好成績は一目瞭然ですね。
ジェイリバイブ
は、人気ファンドひふみ投信JASDAQTOPIX100%以上引き離す優れた成績を収めているのです。
ジェイリバイブの特徴的な点として、毎週発行されるレポートで市場別組入比率や組入上位銘柄といった一般的な数値の開示だけでなく、活動メモや銘柄紹介のコーナーがあることが挙げられます。
とりわけ、銘柄紹介コーナーでは、日頃は存在を意識することのない隠れた企業の魅力を知ることができます。
2015年12月25日の週報に掲載されたSHOEI(7839)という企業の紹介文を下に転載しましたので、ご覧下さい。

今週は、オートバイ用のプレミアムヘルメット(高級ヘルメット)で世界シェア53%のトップメーカー「SHOEI」をご紹介します。
プレミアムヘルメットには運転者の安全を確保する機能性、装着時の快適性、見た目の良さ(ファッション性)などの要素が求められており、同社ではこれらを満たした新製品を続々と生み出しています。現在では圧倒的な競争力を誇る同社ですが、過去には1980年代後半の過剰投資が災いして1992年に会社更生法を申請した経験がありました。しかしその後現会長の山田氏が管財人として陣頭指揮をとり、5年以内で立て直しに成功しました。この再建の過程で、トヨタ式生産方式を導入して、熟練の技術を活かしながら継続的に品質向上と無駄の排除、確実なコスト管理、最適な人員配置など経営基盤を整備してきました。現在でも100%国内で生産しており、日本製ならではの緻密なモノ作りと、効率化の積み重ねが最大の強みとなっています。最近ではヘルメットの内部に開閉するサンバイザー(強い日差しから視界を守るもの)を収納するタイプを独自技術でいち早く開発、市場に投入して消費者から高い支持を集めています。
世界展開にも早くから着手し、1968年には米国に現地法人を設立しました。現在では欧米の5つの現地法人と各国の代理店を活用して72カ国に向けて販売しています。ヘルメットについては、安全性に対する規格が各国で異なりますが、同社は全ての規格に対応する試験設備を設けて、世界トップレベルの衝撃吸収性能を達成しています。さらに今後を見据えて、中国でも代理店網を拡充していく方針です。
2016年9月期も2モデルの新製品投入を予定しおり、同社は頑強な経営基盤をベースに今後も積極的な新製品開発と市場開拓を続けていくことによって、着実な成長を目指しています。

プレミアムヘルメットメーカーSHOEIの魅力がよく伝わってくる文章だと思います。
最近はやりのテーマ、フィンテックやロボットのような華やかさがないこういった地味な銘柄なら、本源的価値よりも割安に株を拾うことができるのかもしれません

組み入れ上位銘柄を見ても、中小型割安成長株ファンドを名乗っているだけあって、東証1部時価総額上位の銘柄ばかりが目立つ凡百のアクティブファンドとは差別化できています。

今、ジェイリバイブに集まっている資金は優良な長期投資マネーではなさそうです。
過去のデータを見ると、基準価額が減少する2007年から2009年にかけては、純資産総額がそれを後追いするように下がっています。
逆に、基準価額が急激な上昇を見せた2013年以降は、2014年に入ってようやく純資産総額もまた急激に上昇しました。
「安く売って、高く買う」を地で行く、短期投資マネーにファンドの効率的な運用が疎外されないか、心配です。
この点は、個人投資家に「安く買って、高く買う」という資産形成の王道を広めようとしているひふみ投信やセゾン投信との大きな違いだと思います。
結論を言うと、ポートフォリオのメインに据えない程度であれば、投資してよいファンドだと思います。
中型株と小型株を対象とするインデックスである「ラッセル野村 中小型 (配当込み)」の5年平均リターン17%と比較しても、ジェイリバイブの5年平均リターン36.42%は見事だと思います。
ただし、今後もこの高リターンが継続する保証はどこにもありませんが…

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