元1兆円ファンド「ノムラ日本株戦略ファンド(愛称:Big Project-N)」は高コストで運用成績も悪い

ノムラ日本株戦略ファンド(愛称:Big Project-N)といえば、設定当初の2000年ごろは1兆円の運用資産を誇る巨艦ファンドだったので知っている人も多いかと思います。

今、どんな状況になっているのか気になったので調べてみました。

基本情報

信託期間:無期限

決算:3、9月の20日

運用管理費用(信託報酬):税抜1.90%

購入時手数料:税抜3.0%以内

信託財産留保額:0.3%

委託会社:野村アセットマネジメント

運用方針

株式への投資にあたっては、投資対象銘柄を「大中型バリュー」「大中型グロース」「小型ブレンド」の3つに区分し、それぞれの投資スタイルに応じた専門の運用チームが個別投資銘柄の選定、投資比率の決定等を行ないます

引用 ノムラ日本株戦略ファンド 交付目論見書

「大中型バリュー」「大中型グロース」「小型ブレンド」に対応する3つの運用チームによって選び出された銘柄群が以下のものになります。

運用チームを3つに分割する意味がよくわかりませんが、組み入れ割合の9割を占める大中型にはおなじみの企業ばかりですね。

これでは、TOPIXをアウトパフォームするのは厳しいですね。

「小型ブレンド」の組み入れ割合は10%程度に過ぎませんから、リスクを増やす代わりにリターンも増える小型株効果の取り込みはあまり望めないように思われます。

運用成績

上のグラフを見ていただけるとわかるように、ノムラ日本株戦略ファンドの運用成績は、配当なしTOPIXに負けるくらいポンカスなものでした。

さらに、運用開始後にITバブルの崩壊が直撃したことが災いして、純資産は坂道を転げ落ちるように減少していきました。

今でも純資産は770億円あるようです。

まだこのファンドに投資している人たちは、妙なところで握力の強さを発揮せず、早急に手放すべきだと思うのですが…

2012年以降は、配当なしTOPIXに連動する信託報酬年1.9%のインデックスファンドになっているようにも見えます。

投資する意味は全くないファンドといえます。

TOPIX(配当込み)の10年トータルリターンは-0.57%、ノムラ日本株戦略は-1.27%となっています。

ノムラはTOPIXに0.7%分劣後しています。

ということは、信託報酬を1.2%以下のレベルに抑えれば、超過収益を生み出す芽が出てくるということでもあります。

野村は低コストアクティブに参入する気はないと思いますが、ひとくふうやiTrustなど、意欲と良心のある低コストアクティブ投信には、投資信託界の活性化のためにも頑張っていただきたいものです。

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