「アメリカン・ドリーム・ファンド」という冷徹な現実を投資家に思い知らせるファンド

アメリカン・ドリーム・ファンドというアメリカの小型成長株に投資するアクティブファンドがあるようですが、運用成績が「アメリカン・ドリーム」とは程遠いものだったので、ご紹介します。

基本情報

信託期間:無期限

決算:6月12日

運用管理費用(信託報酬):税抜2.35%

購入時手数料:税抜3.5%以内

信託財産留保額:0.3%

委託会社:新生インベストメント・マネジメント

運用方針

アメリカン・ドリーム・ファンドは、マザーファンドである「米国小型成長株マザーファンド」への投資を通じて、主に米国の小型成長株式に投資するようです。

・高成長が見込める20~60銘柄程度に絞り込んで投資します。
・買付けた銘柄は基本的には短期での売却を行わず、長期に投資することで大きなキャピタルゲイン(売買益)の獲得をめざします

引用 交付目論見書

信託金の上限は300億円。

信託金に上限を設定しているのは、機動性が重要な要素となる小型株ファンドとしては賢明な判断だと思います(現在の純資産は78億円)。

このファンドは長期投資を標榜しているようですが、実際の運用成績は投資家をがっかりさせるものになっています。

2016年2月末時点の組入銘柄数は48、キャッシュ比率は3%となっています。

2013年には1200円、2014年には2400円、2015年には3400円と運用成績が良いわけでもないのに、調子に乗って年々分配金を積み増しているのは問題ですね。

運用成績

5年トータルリターンは、S&P500(配当込)が18.58%のところ、アメリカン・ドリーム・ファンドが12.21%となっています。

過去3年のパフォーマンスも悲惨なことになっています。

2016-04-10_16h27_34

アメリカン・ドリーム・ファンドはS&P500(配当込)に30%負けるという惨敗を喫しています。

このファンドに大切なお金を預ける価値がないことがはっきりわかりますね。

米国小型グロース株なら海外ETFのVBK

アメリカン・ドリーム・ファンドは、SBI証券でも1.08%の買付手数料がかかるうえに、信託報酬が2.538%もかかる高コストファンドです。

信託報酬は、確実に投資家が享受できるリターンを減少させますから、低コストであればあるほど、投資家には有利です。

同じ米国小型グロース株に投資する代替となりうるファンドとしてVBK(バンガード・米国スモールキャップ・グロースETF)があります。

VBKは海外ETFなので、敷居が高いと感じる人もいるかもしれませんが、実質コストに相当する経費率が0.09%と低く、「アメリカン・ドリーム」の28分の1ぐらいのコストとなっています。

米国小型グロース株に投資妙味を感じる人は、ぼったくりファンドの「アメリカン・ドリーム」ではなく、ひと手間かけてVBKへ投資すべきでしょう。

私はどちらかといえばバリュー株派なので、グロース株にあえて投資しようとは思いませんが。

更新情報はこちらから入手できます

こちらの記事もどうぞ