セゾン資産形成の達人ファンドがトランプ相場で取り残され、市場平均にノックアウトされてしまう

全世界の株式にファンド・オブ・ファンズ方式で投資するセゾン資産形成の達人ファンドは、市場平均を上回る優れた運用成績を残してきたことで有名です。

セゾン投信が提供するファンドとしては、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの方が有名ですが、個人的には良好な成績を長期間発揮している資産形成の達人ファンドの方により注目してきました。

私が口座開設を予定している楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)口座でも投資可能であることから、投資対象になりうるか検討していましたが、過去1年の運用成績で市場平均に劣後していたことが判明しました。

常に優良ファンドであり続けることは難しい

昨年末時点でのセゾン資産形成の達人ファンドの投資対象は、以下の通りとなっています。

全世界株式投信であるセゾン資産形成の達人ファンドと比較対称にするには、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込、円ベース)が適しているでしょうから、モーニングスターからデータを取ってきました。

過去5年のMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスのパフォーマンスは18.59%、資産形成の達人は20.81%となっています。

過去3年というスケールでは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスが6.87%、資産形成の達人は8.55%となっています。

過去5年、過去3年という期間では、資産形成の達人はその名に負けない良好なパフォーマンスを発揮してきました。

しかし、残念なことに直近1年では、市場インデックスにノックアウトされてしまっているようです。

資産形成の達人は5.19%となっていますが、MSCIは10.25%となっています。

資産形成の達人は市場平均に5.06%分、劣後している計算になりますから、今後容易に取り戻せないほど大きく負けてしまったといえるでしょう。

チャートの推移を見ると、「稲妻が輝く瞬間」ともいえる2016年11月以降のトランプラリーに資産形成の達人が取り残されている様子が伺えます。

おわりに

2016年12月の運用レポートによると、達人ファンドの組入れファンドは長期的な視点で本質的価値を見極めることが難しいことを理由として、エネルギーセクターと金融セクターの株式をあまり保有していないようです。

エネルギーセクターと金融セクターは、2016年の上昇率上位のセクターとなっていますから、これらのセクターの銘柄をアンダーウエイトで保有していたとすると、見事に劣後することになった事情もよくわかります。

今回の市場平均劣後現象もアクティブファンド特有のリスクと考えられますから、過去の運用手腕に期待して、セゾン資産形成の達人ファンドに投資するにしてもポートフォリオの1部分を割り当てる程度にしておくのがよさそうです。

なお、私はセゾン資産形成の達人ファンド100%でDC口座を運用することも考えていましたが、考えを改め、「1:8:1=日本株:先進国株:新興国株」という比率で構成されるオーソドックスなインデックス投資スタイルでDC口座を運用していくことにしました。

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コメント

  1. いっさん より:

    なるほど。
    一時期、グローバルバランスファンドと共に持ってた達人ファンドですが、基準価額4000円台に落ちたところで大量に買い込み、1万円を遥かに超えたところで利益確定して全売却して大儲けさせてもらいました。
    長期投資を志向するファンドが選ばれていて、「成果が出るまで時間をかけて待つ」という投資姿勢なので、ブログ記事で読ませていただいたように、昨年こてんぱんにやられちゃったとしても、長期投資の中でのある1年はそうだった、と捉えるのがこの投資信託の投資家姿勢なのでしょう。機関投資家限定の、自力では選び出せないファンドがおもちゃ箱のように詰まった楽しいファンドだと思います。
    今後に期待!!ですね。

    • わかま屋 より:

      いっさん様、コメントありがとうございます。
      達人ファンドは、ファンド・オブ・ファンズ方式を取る都合上、若干信託報酬が高めな気もしますが、長期投資志向のファンドを寄せ集めているという点では独自性があり、注目していきたい存在です。
      セゾン投信には、これまでの良好な成績の貯金が残っているうちに、運用の巻き返しを図っていってもらいたいものですね。