初期トランプ相場で大やられしていた「セゾン資産形成の達人ファンド」が鮮やかな復活を遂げていた

日本を含む全世界の株式にファンド・オブ・ファンズ方式で投資するセゾン資産形成の達人ファンドはこれまで、市場平均を上回る優れた運用成績を残してきています。しかし、2016年11月からのトランプ相場では、エネルギーセクターと金融セクターをアンダーウエイトで保有していたことが災いしてか、市場平均に劣後する残念な結果となっていました。

参考セゾン資産形成の達人ファンドがトランプ相場で取り残され、市場平均にノックアウトされてしまう

今回、再び、セゾン資産形成の達人ファンドのパフォーマンスを確認してみたところ、eMAXIS Slimに続く、手のひら返しをしなければならないことが判明しましたので、記事として世に出したいと思います。

セゾン資産形成の達人ファンドの逆襲

モーニングスター提供のチャートを見ると、直近1年のトータルリターンは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込、円ベース)が25.28%、セゾン資産形成の達人ファンド28.02%であり、達人ファンドが優位であることがわかります。

2016年11月から今年の3月までは、達人ファンドがMSCI ACWIを下回って推移していますが、3月以降は達人ファンドがMSCI ACWIに追いつき、追い越す動きを見せています。下落幅を抑えつつも、上昇相場での上がり幅を大きくすることができた、達人ファンドの組み込みファンド選定眼が光る結果となっています。

コストはアクティブ運用でも重要

達人ファンドの投資先ファンドはアクティブ運用にもかかわらず、信託報酬が税抜1%を切っている良心的なファンドばかりです。

アクティブ運用で得られるアルファは、それを上回る高いコストによって、かき消されてしまうという話は、高コスト投信批判者によって、よく語られます。

低コストなアクティブファンドに投資すれば、コスト控除後の成績で市場平均を上回る可能性は、ぼったくりファンドに投資した場合と比較すると、当然のことながら高まります。しかし、低コストなアクティブ投信であれば、必ず市場平均を上回ることができるというわけではありません。市場平均を打ち破るには、低コストなアクティブ投信の中から、とりわけ良質なファンドを選別する選球眼が必要となってきます。

達人ファンドへの投資には、投資先ファンドの運用手数料に加えて、税抜0.53%の信託報酬がかかります。

他社が提供するファンドに投資しているだけだと考えると、バリュー感をあまり感じさせない信託報酬ではありますが、優良ファンドの選定にはそれ相応の手間暇がかかっていることでしょうから、このコストもやむを得ないのかもしれません。

おわりに

私のようなアクティブ投信の成績に一喜一憂するタイプには、セゾン資産形成の達人ファンドは向きませんが、セゾン投信の長期投資理念に共感していたり、中野社長のファンな方には投資する価値はあると思います。

達人ファンドに投資したい場合は、セゾン投信か、楽天証券 確定拠出年金に口座を開設する必要があります。一般の証券会社の口座から投資することができないのが、面倒ではありますが、直販型投信という特殊性もあり、投資されたい方は口座を開設するところから始めるしかありません。

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