「ひふみ投信叩き」と「ひふみ投信叩き」叩きが織りなす地獄絵図

ひふみ投信は中小型日本株や米国株に投資する大人気アクティブファンドです。ひふみは優れた運用成績で多くの投資家を引き付けてきましたが、残念なことに、ここ最近の1か月間の運用成績はTOPIXに劣後するものとなっています。

怒れる受益者はひふみ投信を叩く

ひふみが下落相場に強い「守りながらふやす」運用を標榜していることも手伝ってか、ひふみの公式Twitterアカウントには怒れる受益者たちが殺到しました。

下記の埋め込みツイートはあくまで一例です(特定の個人をさらし上げる意図はありません)。

したり顔のインデックス投資家はひふみ叩きをバッシング

受益者たちの怒りのツイートに反応して、今度はひふみ投信を擁護し、ひふみ叩きをバッシングする投資家も現れました。私の見る限りでは、「ひふみ投信叩き」叩きグループには物知り顔タイプのインデックス投資家が多いように思います。彼らの論調は「アクティブファンドの運用成績は長期的にみるべきもので、短期的な劣後に一喜一憂するべきではない」というものです。

私もこの意見には同意しますが、テレビ放映という手段で受益者を増やすという選択をしたのはひふみ投信自身です。また、「守りながらふやす」運用という投資初心者がいかにも飛びつきそうなキーワードをファンドの売りにもしています。

おわりに

今回、ひふみ投信の市場平均劣後によって、ひふみバッシングとひふみバッシングをさらにバッシングする現象が発生しました。ひふみに立腹している受益者には、どうやら投資経験の浅い人が多いようです。彼らを一刀両断するのは経験豊富なインデックス投資家なら造作もないことでしょう。しかし、責められるべきなのは、新参のひふみ投資家ばかりではありません。功を焦って急激な受益者拡大を図ったひふみ側にも問題点があります。


ひふみ投信側は「ひふみに投資して寝ていれば、いつの間にかお金が増えている」というようなイメージばかりを前面に押し出して、受益者に対するリスクに関しての説明がおろそかになっていたのではないか、そういった思いを私は持っています。

市場平均に対するアンダーパフォームは、アクティブ投資では当たり前のリスクではありますが、受益者は運用者にクレームを申し立てる権利を有していると私は考えます。今回のひふみバッシングは行き過ぎていたとは思いますが、あくまで投資初心者がやったことです。それを教え諭すのではなく、「正論」で一刀両断するという安易な道を選んだ投資家がいたのを、私は嘆かわしく思っています。