下落相場で墜落するひふみ投信:過去1年リターンでTOPIXに敗北

日本株の相場が不安定になると、Twitterのレオス・キャピタルワークスの公式アカウントに罵詈雑言のコメントが寄せられるのが風物詩となっています。ひふみ投信は、テレビ番組のカンブリア宮殿で特集されて以来、急速に純資産と受益者を拡大してきました。その影響もあり、平均的な受益者の質の低下(値下がりを極端に回避したがるイナゴ的な投資家の増加)は否めません。

この記事では、ひふみ投信の最近のパフォーマンスについて書いていきます。

過去1年のパフォーマンスでTOPIXに劣後

ひふみ投信は、上昇相場では良好なパフォーマンスを記録してきましたが、昨今の下落相場ではそうもいかなかったようです。下の表は、ひふみ投信と共通のマザーファンドに投資する「ひふみプラス」とTOPIXに連動するインデックスファンドとの騰落率の比較です(データ元はSBI証券)。

ひふみプラス SMT TOPIXインデックス・オープン
期間 騰落率
前日比 -5.44% -4.89%
1週間 -10.51% -9.42%
1カ月 -15.76% -13.13%
3カ月 -27.44% -21.75%
6カ月 -26.94% -17.43%
1年 -26.41% -21.35%
3年 15.27% -1.56%
5年 61.87% 21.96%

Twitter上での怒れるひふみ投資家の反応を見ていると、運用元のレオスに対する同情心が出てくる方もいるかもしれませんが、この成績を見る限りレオスの肩を持つ必要性は感じません(市場平均を凌駕できないアクティブファンドに存在意義はない)。過去1年の運用成績では、TOPIXへの劣後が鮮明になっています。

ひふみ投信は「守りながら増やす運用」をアピールポイントの一つにしていました。その公約を実現できなかったわけですから、投資家が怒りに震えるのも当然です。

中小型株相場に乗ったひふみ投信は下落相場とともに崩壊する

ひふみ投信の値動きは、中小型株指数と似ています。

以下の図は、モーニングスターのリターン比較チャートです。黄色の線がひふみ投信、赤の線がJPX日経中小型株指数のETF、緑の線がTOPIXです。

上昇相場では、TOPIXは中小型株勢に置いて行かれます。しかし、下落相場では中小型株勢よりTOPIXの下落率が低くなっています。仮にこのまま下落相場が続くのであれば、ひふみ投信の未来には暗い影が差すことになります。

「下落相場の前にキャッシュポジションを増やしてダメージを減らす」というセールストークが信ぴょう性に足るものかは、現在、ひふみに投資している人々が一番よく知っているでしょう。基準価額の急落時に公表される教祖からの声(ひふみ投信の基準価額変動について運用責任者からのメッセージ)に一切の疑問を持たずに賛同できる人のみ、ひふみへの投資を継続すべきです。

長期投資を「長期後悔」にしないことは、投資をするうえで何より重要です。怒れるひふみ投資家は、今こそ解約という決断に踏み切るときです。

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