朝日Nvest グローバルバリュー株オープン 『愛称 : Avest-E』 という諸行無常の響きを感じさせるファンド

朝日Nvest グローバルバリュー株オープン 『愛称 : Avest-E』は運用成績の良いファンドとして、各種の賞を受賞するなど人気を博してきました。

しかし、最近の運用は不調で、とても投資できるような状況ではないようなのでご紹介します。

「Avest-E」とは?

「Avest-E」は日本を除く世界各国(新興国含む)の株式に投資するファンドです。

新興国が含まれるとはといっても、2016年1月29日時点では韓国のサムスン電子が3.7%含まれているだけのようです。

今現在は、実質的には先進国株式ファンドに近い状態ですね。

スイスに16.9%、ドイツに10.5%投資しているのは、アクティブファンドらしくて好感が持てます(たわら先進国の場合、スイスは4.23%、ドイツは3.73%)。

信託報酬 (税込)は1.944%で、実質コストは約2.05%と高コストファンドですから、市場平均を上回るのは必須課題といえます。

最近のリターンは…

アクティブファンドは多少高コストでも、配当込みインデックスを上回るリターンを上げているのであれば、それを正当化できますから成績を見ていくとしましょう。

「MSCI ACWI除く日本」との比較

「Avest-E」は参考指数としてMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス除く日本(配当なし、円換算)をあてがうという微妙にセコイことをしているようですので、今回は「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス除く日本(配当込、円ベース)」とリターンを比較したいと思います(データはモーニングスターより)。

トータルリターン朝日Nvest グローバルバリュー株オープン MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス除く日本(配当込、円ベース)
1”年-23.64%-15.90%
3年(年率)7.93%11.92%
5”年(年率)9.23%11.93%
10”年(年率)3.27%4.29%

2016-03-05_20h24_59

2016年初からの急落相場で、「MSCI ACWI除く日本」との差はさらに広がっているようです。

これなら、インデックスに連動するETFなり投資信託に投資しているほうが安心できますね。

おわりに

「Avest-E」はアメリカ株がアンダーウエイト、欧州株がオーバーウエイトのようですので、アメリカ株式が好調だった過去10年ではうまく波に乗れなかったのかもしれません。

実質コスト約2.05%という高コストぶりも、リターンを押し下げる要因として機能していそうです。

朝日Nvest グローバル バリュー株オープン(愛称:Avest-E(エーベスト・イー))の評価解説|ノーロード投資信託ガイド

2015年5月には、過去のリターンが高い存在価値のあるファンドとして紹介されているようです。

たった1年程度で落城した城のような惨状になってしまうんですから、長期的にインデックスファンドをアウトパフォームするアクティブファンドを選び出す難易度の高さを感じます。

「Avest-E」は今現在、リターンがいいアクティブファンドに投資しても、市場平均を超越するリターンが将来も得られるかはわからないという教訓を我々に与えてくれます。

時価総額インデックスは「非効率だ、非効率だ」と言われながらも、強固なロジックに由来する安定感では勝るものがありませんね。

更新情報はこちらから入手できます

こちらの記事もどうぞ