株式比率の変化が奇妙な投資信託、「野村ターゲットデートファンド2016 愛称:未来図」

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2016年4月1日に野村アセットマネジメントが「野村ターゲットデートファンド2016 愛称:未来図」を設定します。

名前の通り、年数が経過していくにつれ、ポートフォリオの構成割合を変更していくターゲット・デート型の投資信託です。

基本情報

購入時手数料は1億口未満だと税抜2.0%、信託財産留保額は0.3%です。

信託報酬は当初は税抜0.95%で、一定期間経過後に税抜0.89%まで値下げされるようです。

中身はインデックス連動のマザーファンドに投資しているにすぎませんから、コストとしては割高ですね。

変則的な資産配分変更

通常、ターゲットデートファンドは若年期の株式比率が一番高く、老齢になっていくにつれて機械的に債券比率を引き上げていくものです。

インデックス投資家からの評判は芳しくないような気がしますが、リバランスの手間も割けない人が、完全にほったらかしておくには便利な投資ツールではあります。

今回紹介する野村のファンドは、変則的な資産配分の変更を行うので、全くおすすめできませんが。

参考  野村ターゲットデートファンド2016 ご参考資料(PDF)

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ターゲット・デート型の投資信託ですから一括投資ではなく、資産形成層の人々がゴール地点へ向けて、コツコツ積み立てていくのがスタンダードな使い方だと思います。

投資開始後に急落したら嫌だから、徐々に株式比率を引き上げていくというのは、合理性があるようには思えません。

投入金額が少ない投資初期に、ファンドの基準価額が暴落したら、平均取得単価を簡単に引き下げられますから、むしろ幸運と考える方がよいと思うのですが。

ファンドの中身

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ファンドの内部を見ると、株式部分は国内株式と先進国株式・新興国株式が1:1くらいの割合で組み込まれているようです。

逆に、債券部分では為替ヘッジも一部で活用して、国外の債券の比率が高いようです。

先進国株式より日本株式の割合が高いファンドには、個人的には投資意欲がそそられませんが、この辺は人の好みにもよりますから何とも言えません。

できたらいいね「下値保全に配慮した運用」

ターゲット時期の3年前を経過したときからは、「下値保全に配慮した運用」を行うようです。

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委託会社の野村アセットマネジメントが定める下値基準値を下回った場合、基本的に3か月程度、株式および債券への投資を取りやめて現金比率を最大にするそうです。

一定期間続く暴落ならいいかもしれませんが、単なる一時的な急落であったなら安値売りと高値掴みのコンボが発動して、パフォーマンスを落とす原因になりそうです。

おわりに

窓口で売りやすいように、時間分散して徐々に株式を増やすとか、ターゲット時期の直前は下値保全に配慮した運用とかうたっているような気がしますが、それに合理性を感じることができません。

信託報酬も安くなってからで税抜0.89%と高いですから、投資する価値はないファンドだと思います。

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