新興国の組み入れを少しずつ増やし始めたセゾン投信に「いいね!」

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相場の高いボラティリティ

今年は年初から、原油安・株安がマーケットを揺さぶっています。
日経平均株価のボラティリティも高く、ギャンブル的な相場を揶揄してCR日経平均という言葉も聞かれるようになりました。

キャピタルゲインで稼がなければならない短期投資家にとっては難しい相場だったかもしれません。
しかし、定期積み立てや配当再投資戦術をとる人にとっては口数や株数を増やせますから、おいしい相場だったと思います。

セゾン投信は?

こうした波乱相場の中、セゾン投信はポートフォリオにおける新興国の割合を少しずつ増やし始めたそうです。
中野社長の見解は、以下のようになっています。
波乱相場で絶好の仕込み場がやってきた

今は誰も新興国のポートフォリオを買おうとしませんから、中には、安定した成長力のある良い会社がかなり安値で放置されています。こういうものをコツコツ拾っておくことが、将来の成果につながると思うのですよ。

凡百の投資家なら狼狽して新興国への投資割合を減らしたり、新興国市場から撤退したりしそうですが、さすがに中野社長は一本筋の通った投資哲学を持っていますね。
最近、新興国株式は目に見えて不調です。
そのため、「新興国株式はコア・サテライト戦略のサテライトの部分」、「新興国市場で生み出される利益は先進国の企業が吸い取ってしまう」などと理屈付けて、新興国へ投資する必要はないと主張する人をたまに見かけます。
私としては、むしろ相対的な割安感がはっきり出てきた新興国株式にはオーバーウエイトで投資する価値があると思われるのですが、読者の皆さんはどうお考えでしょうか?

ベストなタイミングをつかむのは難しい

ドイツ保険大手アリアンツの首席経済アドバイザーであるモハメド・エラリアンは、2016年の市場は荒れると予想しているようです。
エラリアン:世界経済の将来は2つに1つ

こうした大荒れの市場では、保有資産の20-25%は現金で持ち、先々の選択の余地を確保しろという。
その上で、辛抱強くチャンスを待つよう勧めている。
具体的には、正気を失った3分野:
・ジャンク債
・エネルギー
・新興国

を挙げたほか、公開市場の一部で魅力的に見え始めたところがあると指摘している。

原油価格がさらに下落すると予測するなら、安値で投資するタイミングを待つのもありだと思います。
しかし、エントリーするタイミングをうまくつかめない可能性も十分にありますから、投資資金は分割で投入していくのがベターな選択です。
新興国の組み入れを少しずつ増やし始めるというセゾン投信の選択は、理にかなったものといえましょう。
新興国を除外したポートフォリオと逆に新興国を少しずつ増やしていったセゾン投信のポートフォリオのどちらが勝つのか、10年、20年後の結果が楽しみですね。

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