【反SRI投資】倫理的に不評なセクターの企業に投資すると超過リターンがすごい

2015年版のクレディ・スイスのレポートに、倫理的な意味合いで社会からの評判が悪い企業のリターンが市場平均を上回っていたという趣旨の記述がありましたので、ご紹介します。

参考  2015 年版「クレディ・スイス・グローバル・インベストメント・リターンズ・ イヤーブック」(日本語版)

「罪株式」は「いい会社」よりも高リターン?

それによると、1970年から2007年にかけて、十分な流動性がある世界の「罪株式」267銘柄に投資していた場合の時価総額加重指数に対するカテゴリー別超過リターンは、以下のようになっていたそうです。

5.3%(酒)、9.6%(バイオテクノロジー)、10.0%(アダルトサービス)、14.7%(たばこ)、24.6%(兵器)、26.4%(ゲーム)

たばこ銘柄の優位性はシーゲルの『株式投資の未来』の中で触れられていますから割と有名だと思いますが、近年では兵器やゲーム関連企業のリターンも大きくなっているんですね。

各国別の超過リターンの図もありましたので、下に転載しておきます。


「社会的無責任投資」は長らく低迷する日本の株式市場でも、年利10%という見事なリターンをあげています。

また、シンガポール・スウェーデン・アメリカでは、年利27%という驚異的な結果でした。

この結果は、バックテストとはいえ、注目するに値すると思います。

日本には、環境・社会・ガバナンスが優れた企業に投資するESG投資の手法を使う投資信託が複数あります。

しかし、たばこ・ゲーム・兵器などを扱う「良からぬ」企業に集中投資するファンドは、私が知っている限りではありません。

似たり寄ったりの毎月分配型投資信託が乱立していても、面白くありませんから新設ファンドの登場に期待したいところです。

今回、情報を仕入れたクレディ・スイスのイヤーブックには、このほかにも各国別の株式や債券投資のデータなど、価値のある情報が豊富に掲載されているので、まだ見たことのない人は、一度見てみるのもよいかと思います(もうリンク切れになってしまいました)。

関連ETF

日本の証券会社では取り扱いがないETFもありますが、兵器・ゲーム・バイオテクノロジーのテーマ株ETFは、過去の運用成績としては良好なパフォーマンスを見せています。

兵器:iシェアーズ・米国航空宇宙・防衛ETF (ITA)(エイト証券で取り扱いあり)

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ゲーム:Video Game Tech ETF (GAMR)(日本の証券会社の取り扱いはなし)

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バイオテクノロジー:iシェアーズ NASDAQ バイオテクノロジー ETF(IBB)

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多彩な投資戦略を個人投資家にもたらす、ITAやGAMRに簡単に投資できるように、運用会社には金融庁への届出をしていただきたいものです。

更新情報はこちらから入手できます

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