2017年以降、英ISAの年間拠出上限が年2万ポンド(320万)になるという衝撃

自民党の根本匠・金融調査会長が17日に、NISAの恒久化を検討する必要があると取れる発言をしたようです。

参考 インタビュー:NISA、恒久化含め検討必要=自民・金融調査会長 | ロイター

非課税期間が5年と短すぎるうえに、損益の通算ができないという大きな欠陥を抱えているNISAですから、投資家の間では好意的な反応が多いようです。

私もNISAの恒久化は、投資家に長期投資のインセンティブを持たせるという面で必要だと考えているので、この動きを率直に喜びたいと思います。

恒久化の次は最大拠出枠の増加を希望

NISAが恒久化されるとすると、最大拠出枠をどうするのかという問題が発生します。

現行の120万円×5年の計600万円の枠では、老後を見据えた資産形成の器としてはあまりにも心もとないものがあります。

年金支給開始年齢は将来的に引き上げられるような気がしますし、支給額に関しても、下がることがあっても上がることはないのですから、最大拠出枠の拡大は必須といえるでしょう。

イギリスの背中に学ぶ

イギリスでは、企業年金や確定拠出年金の年間拠出上限が4万ポンド(1ポンド=160円で640万円)という大盤振る舞いです。

さらに、生涯拠出上限に至っては、125万ポンド(2億円)もの普通の人では埋めきれないくらいの巨大な枠があります。

参考 個人の資産形成のためには、NISAの改良が不可欠だ

ISAは現行の年1万5千ポンド(240万円)から、2017年には年2万ポンド(320万円)に拡大されるようです。

順調に制度が拡充されていっているようなので、ISAという制度がかなり成功しているということが感じ取れます。

参考 英、法人税17%に下げ 外資進出促進へ20年4月までに  :日本経済新聞

イギリスを見習って毎年、特大の非課税枠を寄こせとは言いませんが、加齢とともに毎年120万円の枠が追加されるぐらいのことはしてもいいと思います。

資産運用の知識充実が必要

資産運用に関する基礎知識を義務教育のカリキュラムの中で、子どもたちに植え付けていくことも重要になるでしょう。

資産運用の主導権を銀行・証券会社連合から個人投資家の側に引き戻すには、金融知識を脳裏に刷り込んでいく必要があります。

為替取引やオプション取引の長期投資での期待値はプラスマイナスゼロぐらいのことを教えていれば、少なくとも2-4階建て投資信託での大惨事は避けられます。

投資の全体像を俯瞰するような視点を持たせるような機会を国が提供しないと、ハイリスクな割に期待値が低いFXやバイナリ―オプションに素人がいきなり参入するという無謀行為が抑制されることはないでしょう。

おわりに

「刈られるカモが増えるだけ」、「国民をカモにする為の罠です」というコメントが一番上で紹介したロイターのニュースのヤフー版には付けられていました。

しかし、スタンダードなパッシブ運用を10年単位で続けるのなら、損失を被るリスクはこの人たちが考えているよりずっと少ないでしょう。

インデックスファンドやETFの知名度は一般の人々には少ないですから、その広報宣伝活動の一翼を担う投信ブロガー・投信ついったらーの存在意義は色あせることがなさそうです。

金融市場でカモになってしまうのは、もちろん自己責任という側面もありますが、普通の人にとっての情報流入ルートが不足しているためでもありますから、冷笑するような気分にもなれないのです。

金融知識の乏しい民主党の先生方もある意味、金融教育の欠如の犠牲者かもしれません。

当ブログとしては、NISAの恒久化と最大拠出枠の拡大、金融教育の充実の3点セットを求めていきたいと思います。

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コメント

  1. リング より:

    >当ブログとしては、NISAの恒久化と最大拠出枠の拡大、金融教育の充実の3点セットを求めていきたいと思います。

    この部分、ものすごく共感致します。そもそも国策として自身の老後の面倒は自分で見てね!となっているにも関わらず、制度や教育が追いついていないと思います。自分たちで知識を付けていき、制度を活用する事も大切ですが、ぜひ国にも動いて頂きたいと思います。

    • わかま屋 より:

      リングさん、コメントありがとうございます。
      国の財政の問題もありますから、老後は自己責任で何とかしろという流れは強まることはあっても、弱まることはないと思います。
      自己責任を要求するのなら、それ相応の環境整備は必須です。
      ご指摘の通り、可能な限り早い制度整備と教育の拡充が望まれます。

  2. リング より:

    わかま屋さん、Twitterのフォローありがとうございました。確かにその通りだと思います。私のブログでもいつかこの件を記事に取り上げたいと思います。
    実は以前よりブログを拝見させて頂いており、勉強させて頂いておりました。ブログを始められた時期も私と近いのでよろしければ相互リンクさせて頂けないでしょうか。

    お金について真剣に勉強する男の資産運用奮闘記
    http://okane-shinken-study.seesaa.net/

    私の方ではリンクさせて頂きました(※ご迷惑であればご連絡をお願いします)
    ぜひ、ご検討のほど宜しくお願いします。

    • わかま屋 より:

      相互リンクのお申し出ありがとうございます。
      こちらの方でも、サイドバーに相互RSSを設置して、リングさんの最新記事が表示されるようにしておきました。
      無味乾燥な相互リンクより記事名が表示される相互RSSの方が、アクセスは送れると思うので、勝手ながら相互リンクではなく相互RSSにさせていただきました(といっても、零細ブログなのであまり期待しないでください)。
      もし、問題があるようでしたら、お知らせください。

  3. リング より:

    わかま屋さん

    早々にご対応頂き感謝きします。しかも相互RSSとはカッコイイ!非常に嬉しいです。今後ともぜひ交流させてください。よろしくお願いしますm(_ _)m

    • わかま屋 より:

      ツイッターを含め、これからよろしくお願いします。
      久方ぶりに、ブログのコメント欄にコメントをいただけたので、嬉しかったです。
      ありがとうございました。