低コストアクティブ投信「ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)」には期待したい

大和住銀投信投資顧問が4月13日に、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)を設定します。

信託報酬は年率0.25%(税抜)、信託財産留保額はなしと、為替ヘッジ付きのアクティブファンドにしては異例の低コストです。

為替ヘッジ付きの外国債券インデックスファンドにも、ここまで低コストなものは存在しないので、大和住銀のチャレンジングな姿勢を評価したいと思います。

ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)の特徴

キャリーエンハンスト・グローバル債券マザーファンドへの投資を通じて、主に日本を含む世界の国債を実質的な投資対象とします。

・投資対象の国は、原則としてシティ世界国債インデックス採用国とします。

・投資する債券の格付けは、原則として、取得時においてBBB格相当以上とします。

引用 EDINET

シティ世界国債インデックス

一般に、先進国債券インデックスファンドの連動指数には、シティ世界国債インデックス(除く日本)があてがわれていると思いますが、ひとくふう世界国債ファンド(為替ヘッジあり)が投資対象とするのは、シティ世界国債インデックスに採用されている国々です。

シティ世界国債インデックスの構成比率は、アメリカ32.49%を筆頭に日本23.53%、フランス7.63%、イタリア7.54%、イギリス6.05%と続いていきます。

計1.44%に過ぎませんが、マレーシアやメキシコ、南アフリカも含まれていますから、世界の国債のインデックスであって純粋な先進国債券インデックスではありません。

日本は2割強の構成比率となっていますが、ひとくふうの方ではどれくらい組み込まれるのか注目すべきポイントですね。

銘柄選定とリスク管理がうまくいくかはわからない

・銘柄の選定にあたっては、イールドカーブの形状に着目し、投資魅力度の高い銘柄を選定します。

ポートフォリオのリスクを一定の範囲内でコントロールし、安定的な収益の獲得を目指します。

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引用 EDINET

低コストな為替ヘッジ付きファンドなので、普通にパッシブ運用のファンドにした方が歓迎されたと思いますが、リスクを抑えつつ期待収益が高くなるように運用するようです。

目論見通りにうまくいくかはわかりませんが、異次元レベルに低コストなファンドなので、多少は期待できるかもしれません(パッシブ運用と見間違えるかのようなアクティブファンドになることを期待していますが)。

普通にインデックスファンドで出してくれたら、信頼性の高い世界の国債にこれ一本で投資できる便利な投資信託になったでしょうから、ちょっと残念ですね。

為替ヘッジ付き外国債券はもう少し活用されてもいい

投信アシストによると、国内債券の2003年3月から2016年2月末までのリターンは1.9%、リスクは2.0%、為替ヘッジ付き外国債券のリターンは2.9%、リスクは3.7%とヘッジ付き外債の方がリターン・リスクが高い結果となりました。

異次元のマイナス金利政策が開始され、国内債券インデックスの「NOMURA―BPI総合」の利回りがマイナス圏に沈んだ今日、債券の国際分散投資を進めていく重要性は以前より増しています。

ヘッジ付き外債への投資は国内債券への投資よりリスクが高いものですから、リスクの許容度が低い人は最低保証利率が0.05%付く個人向け国債・変動10年での運用が無難かもしれません。

それでも、日本のカントリーリスクを取って、本邦の債券に一極集中投資するのはどうなのかという疑念が湧き上がってきます。

よそ様の投資手法に口をはさむ気は一切ありませんが、私は機会があるならヘッジ付き外債を分散投資のツールとして積極活用していきたいと思います。

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