長期株式投資に圧倒的な説得力を与えるシーゲル教授の200年グラフの最新版が日経に

今回は、日経マネーがジェレミー・シーゲル教授を取材した記事に1802年から2015年までという超長期の実質トータルリターンのグラフが掲載されていたのでご紹介します。

参考 長期なら株式投資がベスト 碩学が読む市場の先行き |マネー研究所|NIKKEI STYLE

シーゲル氏は『株式投資の未来』や『株式投資』の著者として知られ、「長期投資のグル」という異名を取る人物です。

日本では売れゆきが芳しくないのか、改訂版が出てもシーゲル本はほったらかしにされてたままなのでデータが古いままです。

それゆえに、最新データに更新された日経マネーのグラフにはありがたみがあります。

長期投資では株が圧倒的に強い

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1802年から始まる上のグラフでは、株式が他を寄せ付けない圧倒的な強さを見せています。

逆に、実物志向の人が好む金は、資産価値の保全程度の結果しかもたらしていません。

預金に投資していたら、どんどん実質的な価値が落ちていってしまうので、コモディティへの投資に価値はないとは言いませんが、長期投資を前提にしているのなら債券に国際分散投資する方が遥かにマシというものです。

インカムゲインである配当・利子収入の再投資が長期的なリターンを大きく左右するというのがシーゲル氏の主張でしたが、このグラフではそれがよく表れていますね。

シーゲル教授は金融危機は起きないと予想

2016年に新たな金融危機が起こると触れ回っているジム・ロジャーズのような人物もいますが、シーゲル教授はそうは考えていないようです。

08年の金融危機は、サブプライムローンの債券をメジャーな投資銀行が購入したことから起きた。そうした債券絡みの問題はない。銀行はエネルギー関連の債券を多く保有していないからだ。銀行が破綻する事態は起きず、08年のような金融危機が16年に発生することはない。

金融危機の火種は、人々が想像もしていなかったところからくすぶり始めるものなので、この指摘は正しいものだと思います。

再証券化で低リスクと誤認されていたサブプライム証券と違って、シェール企業が発行しているジャンク債はもともと高リスクなものとして評価されているので、金融機関のリスク管理が適切になされている限り、大きな混乱に陥る可能性は低いでしょう。

シーゲル教授はアベノミクスに好意的

シーゲル氏には万年強気派としての顔もあるので、アベノミクスを肯定的に評価しているようです。

私はアベノミクスの大ファンだ。(日本の株式市場の平均)PERは非常にリーズナブルな水準にある。日本は、過去2~3年の間に株価の上昇率と同じくらいの率で上場企業が利益を増加させてきた、数少ない主要国の一つだ。

今の日本株が割安なのか割高なのか、はっきりとしたことは誰にもわかりません。

私としては、アベノミクス後の円安によって輸出系企業の業績が水増しされ、株価がつられて上昇したような印象があります。

しかし、投資したのが割高局面であっても、辛抱強く配当再投資を続けていれば将来的にその我慢が報われる時が来るでしょう。

長期投資は長期の含み損が前提ですから、使う予定の無い余裕資金で投資するのが重要になってきますね。

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