低コスト運用を推奨するバフェット、S&P 500のインデックスファンドを用いてヘッジファンド群との勝負で大幅リード

ウォーレン・バフェット氏は、4月30日に行われたバークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、高コストな運用は「猛烈な勢いで資本を食いつぶしていく」と投資家に警鐘を鳴らしたようです。

参考 手数料に注意を-バフェット氏があらためて送る投資の助言 – Bloomberg

インデックスファンドへの投資を推奨

コンサルタントは年金基金や他の投資家に手数料の高い運用担当者を紹介しているが、全体として見ると「腰を据えた」インデックスファンドへの投資に比べてリターンが低くなっていると付け加えた。

バフェット氏は自身がなくなった後の資産運用方法として、「現金の10%を短期国債に、90%を非常に低コストのS&P 500インデックスファンドに投資」するように妻に遺言していることでも知られています。

低コストでのインデックスファンドでの運用が優れていると心から考えていなければ、こうした遺言は残さないはずですから、言行一致する姿勢はなかなか見事なものです。

バークシャー・ハサウェイの2004年の年次総会では、10年以上にわたるインデックスファンドへのナンピン買い(積立投資)を推奨したようです。

「非常に低コストのS&P 500インデックスファンドに投資したら(その場合、一度に投資するのではなく、10年以上にわたってナンピン買いしましょう)、同時期に投資を始める人の90%よりもうまくやれます」。

出典 ウォーレン・バフェットから学ぶ、マネーの教訓ベスト10

暴落時も市場から退出することなく積立投資を続けていれば(株数が増えるうえに平均取得単価がどんどん下がる)、平均的な投資家どころか高コスト体質のヘッジファンドをも打ち負かす優れた成績を得ることができるでしょう。

S&P 500とプロテジェ・パートナーズとの勝負

バフェット氏は、2008年から2017年の終わりまでの期間、プロテジェ・パートナーズと運用成績を競う勝負をしています。

敗者は、勝者が指定する慈善団体に100万ドルを寄付することになります。

バフェット氏はS&P 500のインデックスファンドを選び、プロテジェはバリュー重視系の5つのヘッジファンドを選出しました。

現在は8年経過し、残るは2年となりましたが、S&P 500とヘッジファンド群との差はかなり開いているようです。

S&P 500のインデックスファンドのリターンは65.7%となる一方で、プロテジェが選定したヘッジファンド群のリターンは21.9%に過ぎませんでした。

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上はBloombergから転載してきたグラフです。

ヘッジファンドは2008年のような大規模な下げ相場には優位性がありそうですが、逆に上昇相場では取り残される場面が多くなっています。

バリュー株そのものが該当期間に不調だったという事情もありそうですが、ヘッジファンドの高コストぶりがパフォーマンスを下げていることは間違いありません

凡庸な一般人がウォール街の高年俸エリートを打ち負かすチャンスがインデックス投資には眠っているということで、インデックス投資の優位性を再確認する機会となりました。

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