「米国株集中投資か国際分散投資か」という議論に私は面白味を感じることができない

投資ブロガーのフクリさんの問題提起((インデックス投資の疑問) 株式はアメリカのみに投資をすればいいと思いますか? )をきっかけに、インデックス投資、米国株投資界隈のブログが米国株集中投資と国際分散投資の是非について盛り上がっているようです。

基本的に長期投資スタンスの方が多いのが、両界隈の特徴(ブログネタが枯渇しがち)ですので、この話題が伝播していくのもよくわかります。しかし、私には過去に何度も繰り返されてきた議論を焼き直したような記事が量産されているだけに思えて、あまり面白味を感じられませんでした。

金融危機時には米国株も、国際分散投資も仲良く暴落

現在、世界の株式市場の時価総額の5割ほどのシェアを米国株式が占めています。日本や中国で株価の暴落が起きても、連鎖的な暴落は起きませんでしたが、米国市場で暴落が起これば、各国の株式市場に暴落の動きが伝播していくでしょう。国際分散スタイルとはいえ、時価総額で圧倒的トップである米国株に多くの資産を振り分けているであろう国際分散派と米国株投資家は、両者共に金融資産を減らすことになるでしょう。

私は、投資で一番大切なことは高いパフォーマンスを出すことではなく、市場からの退場を防ぐことだと考えています。暴落相場では「資本主義は終わった」、「ドルも円も紙屑になる」などとメディアが全力で不安を煽ってきますから、長期投資家は自分の信仰を守り通すことが難しくなります。

投資の世界には絶対解は存在しません。暴落相場での狼狽売りを防ぐには、米国株集中投資の道をとるにせよ、国際分散投資を選ぶにせよ、自分自身の頭で理解して、強固な信仰を持つことができるようにしなければなりません。株式市場の神は苦境に際しても、信仰を守り通したものには痛み相応の恩恵を与えますが、棄教者には冷酷です。

よく、インデックス投資家には狂信的な人が多いといわれますが、私の観察では他の投資手法に対する排撃など、狂信的な振る舞いをするのはリーマン危機に代表される暴落相場に耐え抜いてきた大御所格のブロガーが中心のように見えます。国際分散投資を腹落ちさせて、信仰の域まで高めた彼らの生き様ならぬ「投資様」は見事というほかありません。

テンプルトン流の割安国際投資が個人的には理想

ジョン・テンプルトンという米国人にもかかわらず、米国外にも明敏な目線を向けていた投資の大家がいました。米国株だけに目を向けていては、相場環境によっては割安な株は見つけにくいかもしれませんが、日本や欧州、新興国にも目を向ければ割安な株が見つかる可能性は飛躍的に高まります割高な市場で割安銘柄を探すより、割安市場に乗り込んでいった方が投資としての効率は高くなると思います。

当ブログ管理人の投資方針は、米国株、日本株に手を出し、インデックスファンド、ETFにも投資するという何でもあり状態です。テンプルトン流の割安国際投資が個人的には理想ではありますが、私にはそれを実行する能力はありません。ただ、この妙な投資方針にも自分なりの納得感はありますので、これはこれで良しとしておきたいところです。

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