ディフェンシブに投資する重要性を株の「暴落」と仮想通貨の暴落に学ぶ

2月2日にダウ平均株価が前日比で665ドル(2.5%)安くなったことで、暴落の恐怖に震えている米国株投資家がいるようですが、非レバレッジ主義の私のポートフォリオへの影響は軽微です。

数%の株安という、さざ波が打ち寄せてきたくらいのことで動揺が広がってしまうのですから、生活防衛資金や現金・債券で守りを固め、ディフェンシブに投資することの大切さを感じます。

ワイドモート投資家になる重要性

ポートフォリオの守りを万全にするワイドモート投資家にならなければ、ちょっとした株価下落で城(ポートフォリオ)が陥落・炎上、長期投資をアーリーリタイアする羽目になってしまいます。ワイドモート企業に投資することも大切ですが、自分自身がワイドモート投資家になることはそれ以上に重要です。

思い起こすと、2016年2月ごろには「新興国株式への投資はリターンを下げるだけ」と主張する人々が一大勢力をなしていましたが、昨今の新興国株の大幅な上昇を受けて、新興国株不要論者は鳴りを潜めています。下記のリンクは、当時の空気感を伝えてくれるブログ記事の一例です。

参考 ポートフォリオに新興国株は不要ではないかと考え始めた81年生まれが投資による資産運用を真剣に考える

「債券への投資はリターンを下げるだけ」と株式100%のポートフォリオを構築する投資家が米国株投資家に多く見受けられます。

新興国株不要論と違い、債券不要論には合理性があるとは思います。しかし、人間は感情的に行動する生き物であることを考えると、どれだけの株式100%派がそのスタンスを堅持したまま長期投資のゴール地点までたどり着けるでしょうか。

私は、「暴落」とは20%越えの株価下落を指すものだと考えています。過酷な暴落局面で「昨今の暴落を受けて、株式100%派は鳴りを潜めています」とならなければよいのですが……

インデックス・米国株投資家兼仮想通貨投資家の行動に学ぶ

仮想通貨の急激な上昇相場を見て、「バスに乗り遅れるな」とインデックス投資家、米国株投資家から仮想通貨に参入する人々が出ました。私は、2017年12月からこうした動きが大きくなってきたと記憶しています。

私の記憶が正しいかは定かではありませんが、彼らはチャート的には上昇相場の最終局面で参入したように見えます。

元通り、上昇基調に復帰する可能性も十分にあると私は考えていますが、ネット上でのインデックス・米国株投資家兼仮想通貨投資家の様子を見ていると、肩を落とすか、沈黙を守るかでブロックチェーン技術の可能性や仮想通貨の未来について、瞳を輝かせて語っていたころの面影はありません。まさに、「昨今の暴落を受けて、仮想通貨投資派は鳴りを潜めています」の状態です。

彼らの場合、ポートフォリオで1桁%の割合だけ、仮想通貨に割り当てている人が多いようなので、その気になればいくらでも押し目買いできるにもかかわらず、押し目買いの動きに広がりが見えません

この押し目買いが「オシメー買い」になる可能性もありますが、仮想通貨が何度も暴落から立ち直ってきた歴史を考えると一概にこれで仮想通貨相場が終わったと言い切ることはできないと思います。

暴落相場で裁量的に買い増しは難しい

上昇相場の中で、「暴落したら買い増す」と宣言することは実にたやすいことですが、仮想通貨の事例のように多くの投資家は実際に暴落相場に直面すると足がすくんで動けなくなります。

事前に買い増しをタイミングをルール化していない場合、買い増す動きに出るにしても、相場の反転に勇気づけられてから、買い増しに動き出すため、相場の底をピンポイントにつかむことは困難です。相場の底からの反転スピードはかなりの速さですので、「相場の底を確認してから買い増しする」と言っているうちに、美味しいところは人に持っていかれてしまいます

暴落が直撃する衝撃は相当なものです。鳴りを潜めずに心安らかに投資を続けたい株式投資家は、暴落の痛みを緩和するために、現金、債券をポートフォリオに組み込むよりほかありません。「債券への投資はリターンを下げるだけ」と主張する人々が一大勢力をなしている相場の上昇局面ではなおさらのことです