イナゴ投資家の悲哀:仮想通貨投資家は6割が含み損

仮想通貨狂騒曲が吹き荒れたのも今は昔、相場の熱が急速に下がっていくにつれて、仮想通貨投資家は現実と向き合わなければならない局面を迎えています。日経マネーが2018年4月時点で実施した調査では、「ピーク時には投資元本の2~5倍程度まで資産が膨らんだ人が多かったものの、調査時点では6割が含み損」という結果が出ました。
参考 つみたてNISA、半数が満足 日経マネー1万人調査マネー研究所|NIKKEI STYLE

仮想通貨投資家の間では、長期に仮想通貨を保有することで利益の最大化を図る「ガチホ(ガチホールド)」という考えが強かったようですが、それが完全に裏目に出た形となります。

相場の上昇とともに関心は増進し、下落とともに関心は減退する

仮想通貨相場の全盛期のときは、仮想通貨投資家をフォローしていない私のツイッターのタイムライン上にも仮想通貨情報がよく流れてきたものですが、今では仮想通貨ネタはすっかり見かけなくなってしまいました。また、相場の上昇前は仮想通貨の「か」の字も語っていなかった一部のインデックス投資家や米国株投資家が、仮想通貨に新規参入するという浮ついた行動をとっていたことも印象的でした。

仮想通貨相場の急減速と軌を一にするように、仮想通貨投資家たちの主張もトーンダウンしていき、仮想通貨界は私の目から見れば古戦場跡のようになってしまいました。

日経マネーの情報では、仮想通貨への「投資を継続し、積極的に投資資金を増やす」という人は20%にも満たない値になっています。

仮想通貨の将来の見通しについて、威勢のいい主張がなされていた相場の全盛期よりも、現在はお安い価格で仮想通貨に投資することができるのもかかわらず、ほとんどの投資家は投資意欲の炎が潰えてしまったようです。仮想通貨そのものの将来性を確信して投資している人であれば、仮想通貨への投資を引き続き継続できるでしょうが、上昇相場に引き寄せられてきたイナゴ投資家たちは蜘蛛の子を散らすように逃げて行っています。

米国ハイテク株投資家の未来

米国大型優良株派の投資家は、現在、仮想通貨投資家ほどではないにせよ苦戦を強いられています。一時期、アメリカで低金利で収益を生み出さない国債に代わる安全な資産運用先として、大型優良株への投資が流行したことがありました。私は成長性に対して割高になるまで買い上げられていた「ニューソブリン」銘柄の暴落を期待していました。

現在では、金利上昇による投資価値の低下から、暴落とはいかないまでも市場平均への明確な劣後という結果が出ています。また、バフェット太郎氏に代表される大型優良株への投資スタイルが「運用成績が悪い」と侮辱されている様子からわかるように、あれだけ人気のあった大型優良株投資に対する人気は陰りを見せています。

大型優良株に代わる投資先として、新たに勃興してきたのがハイテク株です。大型優良株への投資の優位性を語っていた複数の投資ブログがハイテク株に乗り換えた現象は、それを象徴的に示しています。

ハイテク株に別の投資先から乗り換えてきた投資家の大半は、いずれ、また別の投資先に乗り換えることになるでしょう。株式市場では、特定のテーマやセクターが市場平均に対して、アウトパフォームし続ける「永遠の繁栄」的な展開は起こりません。

ハイテク株そのものに魅力を感じて投資している投資家であれば、ハイテク株不調の相場展開でも、信仰の力でそれを乗り越えることができるかもしれません。しかし、上昇する銘柄に引き寄せられてきたイナゴ投資家は、市場でホットなテーマにまた乗り換えるだけでしょう。

仮想通貨投資家のように含み損が6割という惨状にならないように、ハイテク株の急落、暴落展開でイナゴ投資家の方々の乗り換えがうまくいくことを陰ながらお祈りしています

2 Comments

TEVA太郎

昨年TEVAを全力で買ったと書き込んだ者ですが、結局まだ保有を続けています。
ポジションが満杯になったため、昨年11月以来株を全く売り買いしていません。
放置というわけでもなく、乗り換え先候補にエネルギーや海運、金鉱株といった割安の需給循環株物色の機会を見ています。
とはいえ、世界中のあらゆる株が既に高く、末期相場なのは相当に明らか(1)なので、食指は動きません。
そうしたいわけではないですが、傍観に徹する1年になりそうです。
(1):
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わかま屋

TEVA太郎さん、コメントありがとうございます。
今の相場では、含み損にせよ、売買衝動にせよ、耐えることが将来的な利益を増大させそうに思います。
私は新興国株の含み損を見てみぬふりをしています。

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