好機か?MLPの予想配当利回りは9%台後半!

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一時期のシェールガス革命の熱狂も冷め、すっかり日の当たらなくなった印象のMLPですが、ここ最近の配当利回りから見ると、投資妙味が高まってきているかもしれません。

MLPとは?

MLPとはマスター・ リミテッド・パートナーシップの略称で、主に資源輸送用のパイプラインや貯蔵施設、精製施設などの川中事業に投資する共同投資事業です。

下の図でいえば、真ん中の部分です。

REITは不動産の賃料収入の多くを投資家に分配しますが、MLPでもパイプラインの使用料などの収益の大半が分配されるため、分配利回りは高くなっています。

MLPは利益の90%以上をエネルギー関連事業で賄っていれば、法人税を課されないシステムになっていますから、そこはおいしいですね。

上に転載したドイチェ・アセット・マネジメントの宣伝用の図では、主な収益の変動要因が資源輸送量だから資源価格の影響を受けにくいという記載がありますが、MLPといえども資源動向の影響は大きく受けています

MLPの収益源のパイプラインの使用料を支払っているのは川上の事業者ですから、原油安で経営が悪化すると施設の使用料の支払いが滞ってしまうかもしれない信用リスクがあるからです。

川中事業のMLPなら低リスク、なんてことはありませんから注意しなければなりません。

予想配当利回り9.81%という圧巻の数字

MLP指数は昨今の原油安の影響を受けて、むごたらしく垂れてきています。

その影響か、2015年の7月手前あたりからMLPの配当利回りは上昇し始め、一時は12%に達する局面もあったようです。

シェールガスブームの時には覆い隠されていたMLPのハイリスクさが、随分と市場に織り込まれてきた感じがしますね。

2月26日時点でのアレリアンMLP指数の予想配当利回りは9.81%と、米国REITの4.66%を5%以上上回る結果となっています。

MLPに投資したいのなら今が食べごろかもしれません。

投資するならインデックスファンドMLP(1年決算型)…

日本の証券会社からMLPに投資するのならおそらく、日興アセットマネジメントのインデックスファンドMLP(1年決算型)が第一候補になると思います。

ファンドでは「S&P MLP 指数(円換算ベース)」に連動するように、ETNに投資しているようです。

毎日日割りで徴収される実質コストは、0.91%(モーニングスター調べ)と良心的な水準なのでそこは評価できます(他が悪すぎるだけかも)

また、インデックスファンドMLP(1年決算型)は分配金を出しませんから、日本国内の配当課税の繰り延べ効果が期待できます。

投資するならフィデリティ証券で

インデックスファンドMLP(1年決算型)はインターネット証券でも買付手数料(1000万円未満 だと税込3.24%)がかかってしまう残念ファンドです。

【フィデリティ証券】なら、口座開設から最大3か月は購入時手数料が無料になるようなので、ご興味のある方はフィデリティ証券に口座を開設してみるのもいいかもしれません。

口座をすでに開設している人でも時折、購入時手数料が0%になるキャンペーンをやっているようなので、買付のタイミングが合うのなら儲けものです。

なお、NISA口座での買い付けなら、購入時手数料はかからないようです。

Direxion ザックス MLP 高配当ETF(ZMLP)は高コスト

MLPに投資するZMLPという海外ETFもあるようです。

これは経費率0.65%と一見よさそうですが、ファクトシートによると総経費率は2.21%となかなかの高コストぶりを発揮しているので、投資するのは止めておきましょう。

おわりに

MLPのリターンが将来どうなるかは未知数ですが、S&P500や米国REIT以上にボラティリティが高い資産となる確率は高そうです。

投資するにしてもMLPの高配当の裏には、高いリスクがもれなく付いてくることを忘れてはなりません。

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