SBI証券の確定拠出年金(個人型DC)に投信が20本追加されたけど、思ったほどのインパクトがない

SBI証券 確定拠出年金積立プラン(個人型401K)に2016年4月22日(金)から20本の投資信託が追加されたようです。

詳しいラインナップは以下でご覧ください

参考 個人型年金プラン運用商品大幅拡充のお知らせ ~低信託報酬のインデックスファンドなど計20本を追加!~

目玉はDCニッセイ外国株式インデックス

今回の追加投信の白眉ともいえる存在が、DCニッセイ外国株式インデックスです。

信託報酬が0.2268%とEXE-i 先進国株式ファンドの0.3244%程度より安くなっていますから、EXE-iから乗り換えればコスト控除後のリターンの向上が期待できるかもしれません。

それに、EXE-iは海外ETFに投資するファンド・オブ・ファンズ形式の投資信託ですから、指数に追従しづらい構造となっています(投資先ETFのトラッキングエラーに加えて、解約に備えてファンドで現金を抱えているため、そこでもトラッキングエラーが発生)。

信託報酬最安でないEXE-i 先進国株式ファンドにはこれ以上、資金を投入する価値はなくなったように思えます。

DCニッセイ外国株式インデックスに投資する際は、DC外国株式インデックスファンド(信託報酬 0.864%)という紛らわしいファンドもあるので、間違えて投資しないようにお気を付けください。

ジェイリバイブ<DC年金>も追加

SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>もラインナップに追加されました。

信託報酬は1.62%と、本家のジェイリバイブ(年2回決算型)の信託報酬1.8144%よりお安くなっています。

数十年単位の長期運用の器としては、信託報酬が下げられたといっても依然として高コストなで、運用成績が押しつぶされないか不安な要素は残ります。

しかし、R&Iファンド大賞2016の国内中小型株式部門で最優秀ファンド賞を獲得するなど、優良ファンドではあるので投資家からの需要自体はあるでしょう。

なぜかTOPIX連動ファンドは追加されない

日本株で今回追加されたのは、ニッセイ日経225インデックスファンド、野村DC・JPX日経400ファンド、SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>の3つです。

SBIのDC口座に存在するTOPIX連動ファンド、MHAM TOPIXオープンは信託報酬0.702%と高コストという問題点がありますが、それは依然として解決されていません。

TOPIX連動投信を追加しない縛りでもかけているのでしょうか?

私にはTOPIXに対する執着は、別にありませんが不可解です。

DCに限った話ではありませんが、小型や高配当、バリューあたりのファクター投資ができる低コストファンドが欲しいものです。

DCインデックスバランスのホームカントリーバイアス

DCインデックスバランス(株式20)、同(株式40)、同(株式60)、同(株式80)という4つのファンドが追加されましたが、明らかに株式部分が日本株に偏重しています。

下は、DCインデックスバランス(株式20)の基本投資比率ですが、日本株3に対し外国株1の割合で投資しています。

2016-04-23_14h14_21

DCインデックスバランス(株式80)でも、日本株3に対し外国株1という投資割合を定めています。

2016-04-23_14h18_09

なぜ、ホームカントリーバイアスの王道を行くようなファンドを新規追加しようと思ったのか首をかしげます。

国際分散投資の効力を発揮できない、このようなファンドには投資すべきではありません。

バブル終焉後の日本株のパフォーマンスは悲惨なものでしたから、カントリーリスクを分散する意味でも日本株3に対し外国株1という極端なポートフォリオは避けるべきだと思います。

インパクト感はなかったけど、今後の競争激化に期待

2017年から専業主婦(年27.6万)や公務員(年14.4万)も個人型確定拠出年金に加入する権利を獲得するようなので、それをにらんだコスト競争が各社で繰り広げられていくことを期待していきたいところです。

今回のSBI証券 確定拠出年金積立プラン(個人型401K)のラインナップ追加には、あまりインパクト感はありませんでしたが、DCニッセイ外国株式インデックスの追加は評価できます。

将来的に、低コスト投資信託の新たな地平を切り開いた「三井住友・DC全海外株式インデックスファンド」のような存在として、今回のSBI証券のラインナップ拡充が位置付けられるようになるとうれしいです。

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