【新興国株式】つみたてNISA・エフェクトに取り残された楽天iDeCoの悲哀

アメリカでは、バンガード社の低コスト商品が投資家の支持を集めたことで、他社の商品のコストも引き下がっていく現象が起きました。この現象を「バンガード・エフェクト」と呼んでいるそうです。

日本では、つみたてNISA制度が来年から開始されるのを見越し、既存のインデックスファンドの信託報酬の値下げや新商品の設定が相次いでいます。「バンガード・エフェクト」ならぬ「つみたてNISA・エフェクト」というような様相を呈した状態となっており、大変喜ばしく思っています。

ただ、あまりに短期間に値下げニュースや新設ニュースが集中したため、私を含め、結局どのファンドが最安なのか、全貌を把握できていない投資家も少なくないでしょう。その場合でも焦る必要はありません。実質コストが低く、指数とのかい離も少ない最適解のファンドを選ぶのは相当難しいでしょうが、今現在、低コストファンドとして定評のあるファンドを選べば、最適解ではないにせよ、外れを引くことはありません。

株式市場の様子に一喜一憂しないために、インデックス投資という道に踏み込んだにもかかわらず、頂上決戦の様相を呈してきたコスト競争の動向に一喜一憂する必要はありません。その時々の最安ファンドにコロコロ乗り換えていくのも悪くはありませんが、売却益に税金がかかるうえに体力と精神を損ないます。

複数回にわたるコスト引き下げの実績のあるファンドに投資を行えば、消耗の渦に巻き込まれることなく、投資を継続できます。投資の際には、コスト引き下げによって受益者に利益を還元しようという意欲がファンド側にあるかどうかを見極めることがなにより重要となってくるでしょう。

楽天iDeCoの新興国株式投信は今となっては高コスト

つみたてNISAをにらんだ動きかはわかりませんが、ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズに新興国株式が登場するようです(10月13日設定)。信託報酬は税抜で0.339%と、新興国株式ファンド界の最安コストを更新しています。コスト引き下げにかける情熱では、他社の追随を許さないニッセイが新興国株式に参入してきたことで今後、新興国株式というアセットでもコスト競争が激化していくことを期待したいところです。

参考新興国株式インデックスファンドの信託報酬低減の予定をまとめます。 | ますい画伯とインデックス投資?

ところで、私は、楽天のiDeCo口座で「インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式」に投資を行っています。このファンドは名前の通り、新興国株式に投資するファンドで、信託報酬は0.55%(税抜)となっています。楽天iDeCoには新興国株式に投資するインデックスファンドはこの敗残兵ファンドしかないため、残念ながら、楽天に口座を開設してしまった人は新興国株式クラスで「つみたてNISA・エフェクト」の恩恵にあずかることはできないようです。

ニッセイのファンドはインデックスからのかい離が上下に激しい印象があるので、しばらく様子見をしたいところですが、同じく0.3%台の信託報酬であるeMAXIS Slimやたわらあたりの新興国株式ファンドに関しては、楽天iDeCoには今後、ラインナップへの追加を期待していきたいところです。

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