IEAは原油が底打ちした可能性があると言っているけど、個人的には底打ち感はない

国際エネルギー機関(IEA)は11日、原油価格が底を打った可能性があるとの見解を示した。米国と他の石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の生産が急速に減少し始めているほか、イランの供給増加がそれほど大規模でないことが背景だとした。

引用 原油価格が底打ちの可能性、今年の需要の伸びは据え置き=IEA | ロイター

このIEAの底打ち観測もあって、11日のニューヨーク原油市場の原油の先物価格は、一時、1バレル=39ドル台まで値上がりし、およそ3か月ぶりの高値を付けたようです。

参考 NY原油3か月ぶり高値 「底打ち」指摘で NHKニュース

26ドル台にまで売り込まれていた時期もありましたから、そこから50%ほどの上昇となります。

勢いよく50%も上昇してしまったら、むしろそこが当座の天井ということもありえますから、用心しなければなりません。

同時に、株価も原油価格の戻りと歩調を合わせるように回復しているので、急落相場の頃より元気になっている人も見かけます。

ここが原油相場反転の入り口なのかどうか、はっきりしたことは誰にもわからないのですから一喜一憂しない心構えが投資家には求められますね。

どこが底なのか、底の時はわからない

原油のチャートを転載してきましたが、場合によっては再び反落して10ドル台に突入しても不自然ではないように思います。

個人的には、原油ETFを無邪気に買っている人をインターネット上で見かけなくなったら、そこが大底だと思っています。

在庫はいっぱい

アメリカの週間石油在庫統計(4日終了週)をみると、原油在庫は4週連続で過去最高を更新して、5億2190万バレルだったという事実もあるので、原油相場反発の思惑が長続きしない可能性は大いにありそうです。

参考 米原油在庫、4週連続で過去最高更新=EIA | ロイター

世界経済の低迷が原油余りを助長している面もありますから、ここからはっきりと上昇トレンドに転じるようなことはないのではないかと考えています。

シェールガス企業にサウジアラビア、イラン他、原油の生産主体の囚人のジレンマ的な利害対立が絡んで、需給バランスを調整するのに必要な減産の足並みは揃いませんしね。

よその生産主体が減産するのは歓迎するけど、自分たちは収入が減ってしまう減産をしたくないのが本音でしょう。

原油ETFに投資した方の生の声に学ぶ

単純に原油相場の値動きに比例するような形で、原油ETFの市場価格が左右されるわけではありません。

原油ETFの投資先は原油の現物ではなく先物ですから、定期的に次の限月へ乗り換える必要があります。

現在は、期近物よりも期先物の方が価格が高いコンタンゴの状態になっていますので、その乗り換えコストは投資家の負担となります。

原油ETFで長期投資を考えていた方が、損きりなり利益確定なりするには今がいいチャンスかもしれませんね。

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