日本株はまだ割高で逃げ場なのか、割安で買い場なのか

年初から、日本株は世界の株式マーケットで相対的に不調なため、ブラックロックをはじめとする海外機関投資家は日本株に失望して、今後の見通しを引き下げているようです。

彼らは、円高の進行による輸出企業の業績悪化リスクを懸念したようです。

「東京株式市場の7割は海外外国人投資家による取引」とのことですから、今後の日本株の上値は重くなっていきそうな予感がします。

参考 運用最大手ブラックロック、日本経済と日本株を見放す | マネーボイス

一方、他の国と比べて、下落率が高い日本株は割安感が出てきていると考えることもできます。

具体的な進展を見せない成長戦略や逆噴射したかに見えるマイナス金利の影響が市場に十分織り込まれたとするのなら、日本株は割安で絶好の買い場といえるのかもしれません。

個人的には日本株は割高派

下は、株式時価総額と名目GDPの関係を数値化したバフェット指標のグラフです。

株式時価総額が名目GDPを超えると(100%より上)割高、逆に下回るなら(100%より下)割安となります。

上のグラフでいうと100%(名目GDPと株式時価総額が同額)になっていれば、株式の価値が適切に評価されているという解釈になります。

26%に相当する分、日本株は割高というお告げをバフェット指標は下しているようです。

名目GDPと株式時価総額が同額なら、フェアバリューというバフェット指標は当てはまっていないように感じられる国が多くありますが、日本とアメリカに関しては今のところ妥当性があるように思えます。

長期投資家は、損切りを特段の理由がない限りすべきではありませんから、手持ちの銘柄を売却する必要はありませんが、積極的に買い増しをしていくタイミングでないとはいえると思います。

新興国株は買い時かもしれない

リスク許容度の高い投資家なら新興国株に目を向けるのがいいかもしれません。

株のバリュエーションの低さが将来のリターンの高さを保証するものではありませんが、投資時のバリュエーションが将来のリターンの多寡を決定する傾向があるのは確かです。

また、新興国株を一切ポートフォリオに組み込まないと、大幅な上昇相場が到来した場合の機会損失も大きいように思えます。

上のグラフのように、先進国と新興国の株式のパフォーマンスには周期的なずれがあるのかもしれませんから、新興国株がアンダーパフォームする傾向の昨今ではむしろ買い場としか思えません。

おわりに

一般的な投資家の心理だと、好調な「アメリカ株100%でいい」、「先進国株だけでいい」となりがちです。

しかし、後で見ると高値掴みとなっていることが多いのがこのパターンでもあります。

全世界の市場に常に居続けることがパッシブ運用のリターンを引き上げるための肝ですから、好調な資産への投資割合を急に引き上げたりはしたくはありません。

時価総額比率通りに世界の株式に投資すれば、成長国家への投資割合は無意識のうちに拡大し、衰退国家への投資割合は順次縮小されていきます。

時価総額比率での世界株式への投資は、究極の順張りともいえる手法ですから、割高なアセットを選好して高値掴みしてしまう自滅的な投資行動を回避するために採用可能な投資手法としてはベストだと考えられます。

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