セクター戦略に使えるETF(VDC・VHT・VDE)をVTIと比較してみた

各ETFの基本情報

(2015/11/30 現在) VTI VDC VHT VDE
総経費率 0.05% 0.10% 0.09% 0.10%
構成銘柄数 3,791 101 353 154
構成上位10銘柄の比率 15.1% 58.2% 45.4% 63.8%
ファンド純資産総額 404.2 billion 2.9 billion 6.5 billion 4.8 billion


以下は、バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)とバンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)、バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)およびバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を比較したチャートをGoogle Financeから転載してきたものです。
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生活必需品とヘルスケア、エネルギーセクターは、シーゲルが『株式投資の未来』において、アメリカの株式市場の長期データでは市場平均を上回っているとしていますが、実際のところはどうでしょうか。
この期間内(2004年10 月~2015年末)には、VDCとVHTは、VTIを凌駕するパフォーマンスを見せています。
VDEは2014年の中ごろまでは、トップのパフォーマンスを見せていましたが、原油安の影響から急落し、現在はVTIに劣後しています。
WTI原油は2014年6月には1バレル105ドルでしたが、今年1月1日には37ドルにまで下がっているんですから隔世の感があります。
また、VDC・VHTと比較すると、VDEのボラティリティの高さが印象的です。
市場平均を上回ろうとする戦略を実行する人は、過去のデータは確実なものではなく、むしろ市場平均を下回る可能性が常に付きまとう、と心得ておかなければなりませんね。
また、ディフェンシブ銘柄は現在過熱気味と指摘する声もあるようです。
生活必需品・ヘルスケアセクターへの投資は市場全体への投資より、リスクが少ない上に、リターンが大きいということが、市場参加者に知れ渡ってきたため、ディフェンシブ銘柄に対して過度に割高な値付けが行われている可能性があります。
「VDCとVHTだけ買っていればいい」という声を見かけることもありますが、私個人としては賛同しかねます。
いわゆる「バカに見つかった状態」となってしまった現在では、生活必需品・ヘルスケアセクターが持っていた優位性が損なわれてしまう可能性が否定できないからです。

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