【設備・人材投資ETF】S&P 500設備投資効率性指数とS&P 500を3か月間だけ比較して、成績がほとんど変わらないとする日経はアウト

日銀が4月以降、年3000億円買い入れする予定の設備投資や人材投資に積極的な企業を投資対象とするETFが早ければ4~5月に登場するようです。

3月23日に、日本取引所グループとアメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが共同で指数の開発に取り組むと発表がありました。

指数の設計からETFの設定まで急ピッチで作業しなければなりませんから、関係者の方々はなかなか忙しそうですね。

参考 日本株、新年度「設備・人材投資」関連 そろり物色  :日本経済新聞

設備・人材投資企業への投資が奏功するかは不明

日本経済新聞の記事でも指摘されているように、設備・人材投資という観点から投資先の銘柄を選ぶ戦略が市場ポートフォリオを超越するリターンをもたらすのかは不透明です。

米S&P500種株価指数の構成銘柄のうち、設備投資の効率性を重視して選んだ100銘柄に投資する指数の上昇率は昨年末比で0.52%。S&P500の上昇率(0.14%)とほとんど変わらない。

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ただし、上のデータはわずかに3か月だけを対象にしたものですからこれをもってして、「設備投資に着目した指数の成績は市場平均並み」と断定することはできません。

そこで、S&PのホームページでS&P 500設備投資効率性指数(S&P 500 CAPEX EFFICIENCY INDEX)とS&P 500の過去10年間のパフォーマンスを比較しました。

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年率換算のリターンはS&P 500設備投資効率性指数が7.83%S&P 500が6.82%となっています。

10年リターンだと、日経新聞の指摘と違って、設備投資指数の成績が市場平均を上回っているようです。

ちなみに、S&P 500設備投資効率性指数に投資する海外ETFに、Elkhorn S&P 500 Capital Expenditures Portfolio (CAPX)というものがあるようです。

新ETFでの長期投資はやめておこう

過去10年という期間で区切った場合、アメリカでは、設備投資指数の成績が市場平均を上回っているということが判明しましたが、それでも、設備投資と人材投資というファクターが絡み合った場合に、パフォーマンスがどうなるかは未知数です。

日銀が買い入れる新ETFは短期売買のツールとして使えるかもしれませんが、ほったらかしが基本である長期投資の受け皿にはなりえません

長期投資のスタンスを取る人は日銀買いに頼らず、気長に世界に分散投資していきましょう。

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