上場インデックスファンド日本経済貢献株(1481)が5月25日に上場するので、JPX/S&P 設備・人材投資指数をチェック

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日銀が設備・人材投資に取り組む企業で構成されたETFを買い入れようとしています。

日銀の買い需要に応えるため、5月25日、「上場インデックスファンド日本経済貢献株」<愛称:上場日本経済貢献>が東京証券取引所に上場することになりました。

「上場インデックスファンド日本経済貢献株」の基本情報

連動指数:JPX/S&P 設備・人材投資指数

信託報酬:税抜0.35%以内

銘柄コード:1481

決算:年2回(1月8日、7月8日)

委託会社:日興アセットマネジメント

信託期間:無期限(2016年5月24日設定)

JPX/S&P 設備・人材投資指数の概要

「JPX/S&P 設備・人材投資指数」は、設備・人材投資に積極的かつ効率的に取り組む企業によって構成されます。具体的には、TOPIX(東証株価指数)構成銘柄を、まず「流動性」、「信用力」および「市場評価の安定性」の観点からスクリーニングし、そのうえで、「設備投資の成長性」、「設備投資の効率性」、「人材投資の充実度」の 3 つの項目についてのスコアリング評価を行ない、上位 200 銘柄を構成銘柄として選定しています。

引用 設備・人材投資に積極的な企業に投資する日本株ETFを上場 ~5月25日に東証上場、「上場インデックスファンド日本経済貢献株」~

日興アセットが用意したこの紹介文だけだと指数の特徴が見えてこないので、少し細かく見ていきます。

過去10年のチャート

S&Pのサイトから、過去10年のバックテストのチャートを転載してきました。

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出典 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス – JPX/S&P 設備・人材投資指数

JPX/S&P 設備・人材投資指数の10年年率リターンは0.93 %、比較対象にしたS&P Japan 500の10年年率リターンは-0.96 %となっています。

バックテストなので当然ではありますが、1.89%という大きなリターンの差が出ているようです。

構成上位10銘柄

構成上位10銘柄は下の図のようになっています。

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トヨタ自動車を筆頭に、順当なところが構成上位に入っているという印象ですが、JPX400と比較すると案外顔ぶれが違うようです。

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出典 JPX日経インデックス400 ファクトシート

セクター別内訳

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上位から、一般消費財(Consumer Discretionary)が21.6%、資本財(Industrials)が19.8%

、Consumer Staples(生活必需品)が14.5%と続いていきます。

S&P JAPAN 500指数(下)だと、Financials(金融)が15%ありますが、設備・人材投資指数では金融セクターが9.3%に抑えられていますから、金融抑圧による収益悪化には多少強いかもしれません。

生活必需品セクターも9.2%から14.5%に増量されていますから、下値抵抗力が増す効果が期待できます(過去のデータ的には)。

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出典 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス – S&P Japan 500指数

おわりに

「上場インデックスファンド日本経済貢献株」の実際のパフォーマンスは上場後、少なくとも3年程度は経たないと評価できません。

市場平均を上回るETFでない限り、アベノミクスの成功のために賃上げと設備投資を促したい日銀でもない一般投資家があえて投資する価値はありません

実際に運用を開始したら、TOPIXと大して運用成績が変わらないという展開も大いにあり得ます。

バックテストの好成績に釣られるのではなく、じっくり静観する姿勢を取ることを私はおすすめします。

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