軟調相場で発揮される「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)(1490)」の真価

近頃の日経平均株価は、地政学リスクの高まりを受けて、「トランプ・ラリーの始まった昨年11月10日以降の上げ幅の4割を失った」ようです。

参考株式週間展望=海外要因、為替重しに―軟調地合い続く、1ドル=107.5円がフシ目(モーニングスター) – ニュース・コラム – Yahoo!ファイナンス

市場参加者たちの思惑が交錯する中、堅調なパフォーマンスを維持しているETFがありました。それが今回紹介する「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)(1490)」です。直近1ヶ月間でTOPIXが6%を超える下落を見せたのと対照的に、このETFは2%上昇しています。

上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(βヘッジ)(1490)とは?

このETFでは、資金の85%を「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ」(1399)と同じポートフォリオに振り向けます。その一方で、残りの資金を使って、「日本株高配当低ボラティリティ」の価格変動性がゼロになるようにTOPIX先物を売り建てするとのことです。

参考ETFコラムNo.43 「市場の価格変動リスクから解放される投資商品を目指して」|日興アセットマネジメント

日本株市場全体の価格変動リスクは、時価総額ベースのインデックス投資では回避することはできません。しかし、高配当、低ボラティリティ株に投資しつつも、TOPIX先物を売れば、市場由来の価格変動性を抑えながらも、高配当、低ボラティリティファクターの超過収益を享受することができます。

本ETFが連動する「MSCIジャパンIMIカスタムロングショート戦略85%+円キャッシュ15%指数」の過去のバックテストのデータでは、TOPIXの上下動に左右されない安定的な推移が観察できます。

ロングしている高配当、低ボラティリティ株が下落する一方で、ショート側のTOPIXが上昇する股裂き現象が起きると大きな痛手を食らうことになるでしょうが、大きな収益を望むことができなくなった日本債券を代替する「低リスク」な投資先として検討する価値はありそうです。

4月14日の売買代金は72.1万円となっています。このETFの商品設計には独創性が感じられますし、知名度があがって流動性が向上していくことを祈願して筆を擱きたいと思います。

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コメント

  1. さいもん より:

    面白そうですけど、先物を使うETFは配当控除が使えないと思います、たぶん。
    高配当戦略では痛いと思うのですが実際はどうなんでしょうね。

    • わかま屋 より:

      さいもんさん、コメントありがとうございます。
      日興アセットのホームページで調べたところ、「配当控除の適用はありません」と明記されていました。商品の設計上、どうしようもない問題ですが、さいもんさんのようなプロの配当金生活者にとっては大問題ですね。
      https://www.nikkoam.com/products/etf/lineup/msci-jbeta/outline