ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド(DGS)という見所のあるファクター投資ETF

ウィズダムツリーが提供する「ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド(DEM)」という新興国の高配当株に投資するファクター投資系のETFがあります。DEMの過去5年の年率換算のパフォーマンスは-2.41%と不調で、新興国株式市場の市場平均といえる「iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF(EEM)」の1.36%という成績にノックアウトされてしまっていました。

私もDEMには少しばかり投資をしていますが、こうも市場平均に劣後していると代替となるようなETFがないか、調査する意欲が自ずと湧き上がってきました。その結果、2016年7月に大手ネット証券で取引可能となった「ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド(DGS)」(過去5年の年率換算リターンは2.20%)というETFに注目する価値があると思うようになりました。

DGSの概要

設定日:2007年10月30日

総経費率:0.63%

純資産総額:11.4億ドル

SEC30日間利回り:3.26%

組み入れ銘柄数:612

連動指数:ウィズダムツリー新興国小型株配当インデックス

組み入れ上位

DGSのポートフォリオの内容を新興国株式市場を反映したマーケットポートフォリオであるEEMと比較していきたいと思います。

出典

DGS ETF: Free Real-time Quotes, Ratings, Holdings | ETF.com

EEM ETF: Free Real-time Quotes, Ratings, Holdings | ETF.com

組み入れ上位10の国

DGSではEEMと比較して、台湾株が12%から25%に増量されています。また、EEMでは姿を見せないタイ株が11%、南アフリカ株が9%組み込まれているようです。マレーシアやトルコも上位に出てきています。インデックス連動のETFですが、下手なアクティブファンドより、アクティブな構成となっていることがこの時点でわかります。

組み入れ上位10のセクター

DGSでは、テクノロジーセクターが26%から15%まで削減されています。その一方で、一般消費財セクターは8%から16%、資本財セクターは5%から14%まで増量されています。テクノロジーセクターの銘柄に高配当株はあまり多くない印象ですので、高配当株を集めたETFとなると、こうなるんでしょうかね。

組み入れ上位10の銘柄

EEMでは新興国株ファンドではおなじみの銘柄が集まっていますが、DGSはなじみのない銘柄ばかりです。構成上位10位までの銘柄が全体に占める割合は、EEMが23%、DGSが8%となっており、分散という点ではDGSに軍配を上げたいと思います。

おわりに

DGSに投資するメリットは、超過リターンをもたらすという高配当ファクターに加えて、小型株ファクターも取り込むことができる点にあると思います。小型株に関しては、リスク調整後の超過リターンはないという説もあるようですが、市場平均と比較してより大きなリスク、大きなリターンを提供してくれる存在であることは確かです。

DGSには、小型株のハイリスク性と高配当株のディフェンシブ性とが、上手いこと相乗効果を発揮して、今後も優れたパフォーマンスを継続していくことを期待したいと思います。

なお、本ETFは、マネックス証券の「ゼロETF」の対象銘柄となっています。取引の際の手数料が全額キャッシュバックされるというお得なサービスとなっておりますので、売買手数料を可能な限り節約したい低コスト派の方はマネックス証券で取引をするといいでしょう。

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