「インド太郎」たちに対抗して「ナイジェリア太郎」になってみた:Global X MSCI Nigeria ETF(NGE)

最近、インド株に対する日本人投資家の注目が高まっています。

インドの株式や債券で運用する投資信託の残高は10月末時点で1兆7000億円を超えたとみられ、過去最高になった。2016年9月末に比べると2倍強に膨らんだ。特に株式投信が人気を集めている。

参考個人マネー、インドに向かう 関連投信が1年で2倍  :日本経済新聞

インド株投資家のブログをみると、インドは従属人口より生産年齢人口の増加の度合いが大きい人口ボーナス国であり、老いていく中国、日本といった国より将来の経済成長が期待できるという見立てが主流となっているようです。

2017年のインド株は右肩上がり

MSCI Indiaに連動するインド株ETF、iShares MSCI India ETF(INDA)の値動きを見てみると、2017年はインド株は上昇基調にあったようです。

成長性に着眼してインド株に投資していると称している投資家の中にも、多かれ少なかれ、上昇チャートに目を奪われているだけの投資家が紛れていそうです。

 

インドの高い成長性については私も認めていますが、今から投資に踏み切って優れた収益を得ることができるかは疑問です。2017年11月時点で、全世界株はPER 21 PBR 2.5、新興国株はPER 16.2 PBR 1.8となっている一方で、インド株はPER 21.9 PBR 3と値ごろ感を感じられない状態となっています。

参考世界各国のPER・PBR・時価総額(毎月更新) |ETF・インデックスファンドなら!『わたしのインデックス』

全世界株や新興国株と比較してみると、インド株には高成長期待がすでに織り込まれているように思えます。シーゲルの「成長の罠」の教え(高成長株に投資しても、その株の収益が投資家の期待以上に成長しないと優れたリターンは得られない)を学んだ投資家であれば、後追いでインド株に投資する「インド太郎」になることはないでしょう。

 

野村アセットマネジメントが満を持して送り出した、信頼と安全のぼったくり投信「野村インド株投資」(信託報酬は税抜で年2.0%)に投資し始めた投信投資家の背を追いかけるようにして、「インド太郎」になった挙句に、含み損を抱えてしまったらクソダサいとしかいいようありません。インド株への投資を否定するわけではありませんが、私としては今からインド株に投資するのは控えておきたいと思います。

ナイジェリア株の値ごろ感に吸い寄せられた

西アフリカのナイジェリアは、現在、バリュエーション的にお値ごろ感のある国です。MSCI All Nigeria Select 25/50 Indexに連動するナイジェリア株ETFであるGlobal X MSCI Nigeria ETF(NGE)のPERは9、PBRは1.24です(NGEは日本の証券会社での取り扱いはありません)。

このバリュエーション的な安さを説明する要因として、米ドルに対してエンドレス的に価値が垂れ下がり続けるナイジェリアの通貨ナイラ(下の画像)やテロリスト集団のボコ・ハラムに代表されるようなイスラムリスクがあげられると思います。

将来、ナイジェリアがどうなるか、確かなことは誰にもわかりませんが、ナイジェリア株が指標ではお安くなっていることは確かです。

 

ナイジェリアは人口の長期的な成長による経済成長が期待できる国です。国連の人口推移の予測において、ナイジェリアは優れた人口の伸びを見せています(左側の数値軸の単位は10億)。現在、ナイジェリアの人口は2億人に満たない数ですが、中位推計では、2100年に人口が7億人を超えています

参考World Population Prospects – Population Division – United Nations

そして「ナイジェリア太郎」になった

ナイジェリア株への投資は投資というより、投機に分類した方がいいと思います。ただ、ポートフォリオの5%程度を割り当てるのであれば、仮に損をしたとしてもその打撃は限定的です(利益の影響もまた限定的ですが……)。この投機が上手くいくかどうかはわかりませんが、筋としては悪くないのではないかと思いましたので、IB証券からNGEに投資して「ナイジェリア太郎」になることにしました。