年初来のチャートで見る、生活必需品セクターの強さ

年初からの波乱相場で苦労されている方も多いようですが、世界の生活必需品セクターに投資するETFの年初以来の騰落率は-0.04%と堅調に推移しているようです。

これは原油安や新興国不安に端を発する「質への逃避」やニューソブリン銘柄を選好する流れを受けたものだと思われます。

今のところ強いKXI

下のチャートはVTと全世界のセクターETF3種の年初来のパフォーマンスをYahoo Financeで比較したものです。

上位から、

KXI:全世界の生活必需品セクター98銘柄に投資するETF

IXC:全世界のエネルギーセクター86銘柄に投資するETF

VT:7442銘柄の大型、中型、小型株に投資する全世界株式ETF

IXJ:全世界のヘルスケアセクター90銘柄に投資するETF

という結果になっています。

2016-02-25_11h20_31

生活必需品セクターが市場平均を上回っているだろうというのは調べるまでもなく、何となくわかっていました。

加えて、エネルギーセクターも今のところ市場平均をアウトパフォームしているようです。

財務が優良で配当が安定しているニューソブリン銘柄という新しいテーマに隠れて、あまり目立っていないような気はしますが、さすがに下値余地が少なくなってきたということでしょう。

市場の注目を集める大物投資家のソロスやバフェットが、パイプライン企業のキンダーモルガンを買っていたことが明らかになったことも好材料として働いたのかもしれません。

市場平均の基準となるVTは-7.19%となっています。

それをアンダーパフォームしているのが、ヘルスケアセクターです。

シーゲルの『株式投資の未来』では、市場平均を長期的に上回ってきたセクターに投資する戦略が紹介されていますが、短期的には下回ることもあるわけです。

10年チャートでも先ほどの4つのETFを比較してみました。

出所:Yahoo Finance

1位に輝いたのは先ほどとは打って変わって、ヘルスケアセクターETFのIXJです。

2位は生活必需品セクターETFのKXIです。

この2つのETFは市場平均であるVTを50%以上上回っています。

年率換算で5%以上の超過収益というわけですから、なかなか見事なものです。

これは、凡百のファンドマネジャーを蹴散らす驚異的なパフォーマンスといえます。

逆に、VTを50%ほど下回っているのがエネルギーセクターETFのIXCです。

ここが絶好の買い場なのか、危険な落ちるナイフで投資すべきでないのかは各個人によって見解は異なるでしょうが、チャートで見ると相対的な割安感はありますね。

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