【新興国株式ETF】高配当と最小分散、小型を比較してみた

先日、低コストで有名なたわらノーロードシリーズから新興国株式と高配当と最小分散を組み合わせたスマートベータ系のファンドが出ることが判明しました。
ついに、たわらから新興国株式が!3つの低ボラティリティ高配当戦略ファンドも!

当初、たわらというシリーズ名が発表されたときは、珍妙なネーミングセンスに揶揄する声も多くありましたが、先進国株式の最低水準な信託報酬が発表された時は盛大な手のひら返しが観測されました。

もちろん私も、何事もなかったかのように手のひら返しをした人間です。

今回の新興国株式には、その時ほどの衝撃はありませんでしたが、たわらノーロードplusシリーズが始動したのにはなかなかのインパクトを感じますね。

今日は、新興国株式ETFの高配当と最小分散、小型を市場平均と比較してみたいと思います。

基本情報

ティッカーIEMGEEMSEEMVDVYE
ファンド名iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETFiシェアーズ MSCI エマージング・マーケット小型株 ETFiShares MSCI Emerging Markets Minimum Volatility ETFiShares Emerging Markets Dividend ETF
投資対象新興国の大型、中型、小型株式新興国の小型株式新興国株式の最少分散高配当な新興国株式
総経費率0.16%0.69%0.69%0.68%
過去12ヶ月分配金利回り2.69%2.53%2.65%6.87%

新興国株式を大型から小型まで網羅するIEMGと比較して、変わり種の他3種のETFは総経費率が高くなっています。

高配当ETFのDVYEの分配金利回りは、6.87%と高配当の名に恥じない水準となっています。

チャート比較

チャートの画像はYahoo Financeから転載しています。

年初来

2016-02-28_09h13_39

基準となるIEMGは-6.88%となっています。

それを上回っているのが、DVYEとEEMVです。

逆に下回っているのが、EEMSです。

高配当と最少分散ETFはディフェンシブ的な性質を持っていますから、市場全体が下落基調にあるときはさすがに強いですね。

小型株ETF、EEMSのパフォーマンスには、大きなリスクの見返りとしてリターンが大きいという小型株の特性を思い起こさせられます。

2年

比較する期間を2年にまで拡大すると、また別の景色が見えてきます。 2016-02-28_09h27_13

基準となるIEMGは-22.58%、それをアウトパフォーマンスしているのはEEMVとEEMSになっています。

高配当ETFのDVYEは先ほどとは打って変わって、-35.99%と市場平均を13.41%アンダーパフォームする悲惨な結果となっています。

複数の国を横断するタイプの高配当ETFは、どうしても配当性向の高い国の組み込み割合が高くなってしまいますからオーバーウエイトで組み込んだ株がコケたら当然市場平均に劣後します。

IEMGとDVYEの国・地域別構成比

IEMGDVYE
China22.84%Taiwan28.98%
Korea (South)15.98%Brazil14.35%
Taiwan13.67%China13.54%
India8.29%Thailand7.42%
South Africa6.24%South Africa6.98%
Brazil5.17%Malaysia5.80%
Mexico4.41%Turkey5.02%
Malaysia3.55%Poland4.08%
Russian Federation3.16%Russian Federation3.30%
Indonesia2.80%Chile2.62%
Thailand2.55%Czech Republic2.24%
Turkey1.49%Indonesia1.85%

DVYEは、下手なアクティブファンドよりも大胆に構成割合を変更しているのがわかります。

うまくいけば、それでいいと思いますが、将来どうなるかは未知数ですね。

単一国のETFなら単純に高配当な株を集めるだけで超過リターンを得られるかもしれませんが、複数の国の高配当株に投資するETFは、時価総額ベースから国・地域別の構成割合を大きく崩さないように指数を設計してもらえるとありがたいですね。

おわりに

結局、長期的には非時価総額加重平均インデックスが市場平均を上回る公算が高いとしても、常に市場平均を上回り続けるわけではないと思った方が賢明ですね。

短期的な成績はスマートベータ系のファンドの中でも前後しますし、その事前予測はかなり困難といえます。

パフォーマンスが悪かったからといって売却したりせず、投資し続けることが通常の市場インデックスよりも重要になってきそうです。

スマートベータ系のETF・投資信託は、投資家の信仰心が試される商品となりそうです。

更新情報はこちらから入手できます

こちらの記事もどうぞ