テーマ株投資のFOLIO(フォリオ)の甲斐真一郎社長のSNS感度はすばらしい

FOLIO(フォリオ)は「人工知能」、「自動運転車」など、テーマごとに選定された10銘柄の日本株に10万円程度から投資できる新しい形の証券会社です。7月7日にβ版のサービスが開始され、11月中旬にサービスを一般公開する予定となっています。β版の事前登録には、FOLIOが想定していた10倍以上の登録があったということですので、新興のサービスとして幸先の良いスタートを切ったといえるでしょう。

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FOLIOについてつぶやく鬱憤晴らし

私は7月7日にβ版に事前登録しましたが、まだ口座開設の案内のメールは来ていません。そのため、ツイッター上でなかなか招待されない鬱憤を晴らすのもかねて、時折FOLIOについて、つぶやいています。スタートアップ企業らしく、FOLIOの関係者やCEOの甲斐真一郎氏から「いいね」をいただくこともあり、興味深く思っていました。

FOLIOの黎明期にサイゼリアで人材の勧誘や打ち合わせを行っていた逸話を知ったときから、甲斐社長には好感を抱いていましたが、近頃、ますます好漢だと思わせるような出来事がありましたので、ご紹介します。

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素朴な懸念をつぶやいていたら……

FOLIOは単元未満株制度を利用して、10万円程度の金額で10銘柄に投資する独特の投資プラットホームです。言い換えれば、FOLIOでは、投資テーマの作成の際に、10万円前後の金額で10銘柄に投資するという制約を課しているのです。

誰でも多かれ少なかれ、疑問に感じる点でしょうが、1株当たりの株価が数万円を超えているような値がさ株が投資テーマに含まれている場合、テーマにおける値がさ株の割合が巨大なものになります(たとえ、1株しか買付の対象になっていないとしても)。私は、任天堂が組み込まれている「e-Sports」や「テレビゲーム」のテーマを見ていて、この問題に気が付き、下のようにツイートしました。

FOLIOでは各銘柄の比率は、バランス型、グロース型、ディフェンス型、バリュー型と好みに応じてカスタマイズできるようですが、「10万円で10銘柄に投資」が基本スタンスである以上、1株数万円する値がさ株がテーマの値動きに大きな影響力を持ってしまうことは避けようがありません(10銘柄それぞれの値動きの実績を元に、リスク・リターン比が投資テーマ全体で向上するように個々の銘柄の組み入れ割合を決定しているのでしょうが、値がさ株が1株のみの買付にもかかわらず、大きな組み入れ割合となっていることに合理的な根拠があるのかよくわからない)。

こうした疑問を持っていた私ですが、甲斐社長から直々にリプライをいただきました。

銘柄の分散効果とテーマとの関連度との兼ね合いをみて、任天堂株をテーマから外す可能性もあると、ご回答がありました。テーマの運用に際しては、必要に応じて、銘柄の入れ替えを含むリバランスがFOLIOから提案されることもあるようですので、晴れてテーマに投資できた暁には、どのようなリバランスを提案してくるのか楽しみにしたいと思います。

テーマを運用していると、時間の経過とともにそれぞれの株価が変動し、フォリオが提案する最適な資産配分の比率とズレが生じてしまうので、定期的にその「比率の修正」をご提案いたします。

ご提案内容には、テーマに沿った最適な銘柄を維持するための「銘柄変更」が含まれる場合があります。

参考サポートページ | フォリオ

日本にフィンテック系企業は数多くありますが、なぜか、FOLIOには異様に心を惹かれます。その理由は甲斐社長からいただいた下記のリプライをみれば、明らかです。

日本における旧来の金融業界は、利用者をないがしろにし、高コストな運用報酬を正当化するために、意図的に資産運用を難しく演出するような節もあります。「良いもの、楽しいものを作る」というのは、口先だけの巧言令色の輩でも言える言葉ですが、甲斐社長の言葉は聞く側の心を震えさせるような熱情を伴っています。だからこそ、優秀な人材が甲斐社長のもとに引き寄せられていくのでしょう

おわりに

投資には、ワクワク感が必要だ。それも、仮想通貨や外国為替への投資とはまた違う、適温なワクワク感が。そう考える私にとっては、程よい分散度合いと合理的なコスト水準を兼ね備えるFOLIOはまさにうってつけの存在です。

FOLIOは、WelthNaviやTHEOのようなETFを使ったロボアドバイザー事業に乗り出すことなく、テーマ投資の道に踏み込みました。米国株の取り扱いの検討も社内で行っているようですから、これからも注目すべき存在となることでしょう。

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