eMAXIS Slim 先進国株式インデックス、豪快な信託報酬引き下げを実行し、異次元の領域へ

三菱UFJ国際投信株式会社は、2018年1月30日から、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの信託報酬(税抜)を

【現行】0.1890% → 【変更後】0.1095%

とすることを発表しました。

参考業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』 信託報酬率の引き下げを実施(PDF)

業界最低水準の運用コストに追従するeMAXIS Slim

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、日本を除く先進国に投資するインデックスファンドです。なお、運用を行っている三菱UFJ国際投信は、eMAXIS Slimシリーズでは業界最低水準の運用コストをめざすと明言しています。

 

eMAXIS Slimシリーズの発表当初は、圧倒的な資金力を背景に信託報酬を最安ファンドに追従させることで、コスト競争を押しとどめる抑止力にしようとしているのではないかという陰謀論もささやかれていましたが、コスト引き下げの実績を実直に積み重ねることで、じわじわと個人投資家の支持が高まってきているように思います。

ETF投資のEXE-i つみたて先進国株式ファンドに追従

今回、eMAXIS Slim 先進国株式が追従対象としたのは、来年1月12日に設定されるEXE-i つみたて先進国株式ファンドです。EXE-i つみたて先進国株式は、2本の海外ETFに投資する先進国株式ファンド(日本含む)です。各ETFへの基本投資割合は、下記の通りとなっています。

シュワブ U.S. ブロード マーケット ETF(SCHB):55%

SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF(SPDW):45%

EXE-i つみたて先進国株式では、超低コストETFに投資することで運用にかかる費用はかなり圧縮されており、ETFの経費率を含む運用コストは、年0.1155%程度(税込)となっています。

 

驚くべきことに、eMAXIS Slim 先進国株式はETFに投資するだけのEXE-i つみたて先進国株式についても、追従対象としました。最近の先進国インデックスファンド(ETFに投資しないタイプのもの)の信託報酬競争は、0.001%単位での争いとなっており、息切れ感がこちらにも伝わってきました。それだけに、信託報酬を0.1890% → 0.1095%に引き下げるという劇的な値下げは想定外でした。


コスト競争が最終局面を迎えつつあるなか、「業界最低水準の運用コストをめざす」という公約を遵守し、豪快な値下げを実行するeMAXIS Slim 先進国株式に心が晴れる思いです。この度の信託報酬引き下げは、すでに手にしている信託報酬という利益を手放し、最低コストというブランドを確立することで、ネット証券利用層を囲い込み、将来的な利益を得ようという戦略的な行動なのでしょう。

 

実際、ここまで低コストへの心意気を発揮されては、私もその熱意に応えなくてはならないと思えてきます。実際に行動に移すかは、また別の話となりますが、現在の革命的なコスト引き下げの波を作り出した「つみたてNISA」を立案した金融庁の皆さんには感謝の思いしかありません。