最近日本株で自社株買いが増えているようなので、自社株買い指数を見てみる

焦点:緩和マネーで膨らむ自社株買いと内部留保、成長阻害も
ロイターの記事をもとに日本企業の自社株買いの推移を図表にしてみましたが、最近は株主還元を意識してか自社株買いが増えているようです。

2016-03-11_12h32_05

マイナス金利の恒常化と有望な投資先の少なさから、今後もこの傾向は続きそうですね。

というわけで、今回は日本株の自社株買いインデックスを見ていきたいと思います。

ソラクティブ・ジャパニーズ・バイバック・インデックス

ソラクティブ・ジャパニーズ・バイバック・インデックスは日本の自社株買い関連銘柄を集めた指数です。

自社株買いを発表したばかりの15~25銘柄を選んで株価を指数化し、2カ月ごとに入れ替えていく方針のようです。

日経新聞はこれを「自社株買いの賞味期限は2カ月」と割り切った投資と評しています。

参考 2014/10/10 本日の日本経済新聞より 「スクランブル 自社株買いに賞味期限? 高ROE、持続力で選別」 | 今日の日経

チャートを見る

このチャートは2008年11月28日から始まる円建てのものです。

現在は開始地点から、およそ2.5倍程度になっています。

同時期のTOPIX(配当なし)を見てみる

チャートの形が違ううえに配当込みと配当なし指数を比較しているので、比較としてはよくありませんが、基本的な値動き自体はソラクティブ・ジャパニーズ・バイバック・インデックスもTOPIX(配当なし)も似ています。

明らかに違う点はTOPIX(配当なし)が右肩下がりになっている2012年6月あたりまでの期間に、自社株買い指数の方は緩やかながらも上昇基調にあったというところでしょうか。

こちらの方の騰落率は明らかに2倍にすらなっていないようなので、指数勝負の軍配は自社株買いインデックスに上がったようです。

トップ10の銘柄

日本株を対象とする自社株買いETFは私の知る限りではありませんので、トップ10の銘柄だけご紹介しておきます。

証券コード会社名ウエイト
8253クレディセゾン10.62%
9437NTTドコモ9.60%
9064ヤマトホールディングス8.11%
9412スカパーJSATホールディングス7.19%
9766コナミホールディングス6.35%
9603エイチ・アイ・エス6.06%
8601大和証券グループ本社3.51%
6806ヒロセ電機3.44%
8703カブドットコム証券3.31%
9956バローホールディングス2.55%

TOPIXの構成比率上位の銘柄群と一線を画した、なかなかアクティブな銘柄選びとなっているようです。

時価総額が高い銘柄を漫然と組み入れていくだけでは、TOPIXを超えられないという当たり前のことを再確認させてくれます。

おわりに

生き残りに特化して、アクティブ運用ファンドなのにパッシブ運用と見まごうような運用を行うサラリーマンファンドマネジャーを淘汰するためにも、自社株買い指数連動のETF、インデックスファンドの登場が期待されます。

有望な投資先は人口が減少する国内には少ないわけですから、自社株買いの拡大は当分続いていきそうです。

その恩恵を受けて、今後も超過リターンを上げていくのか注目されます。

株主還元重視の自社株買い指数は、日銀が作らせている賃上げ・設備投資ETFの対極にあります。

今後、両者の成績がどうなっていくのかウォッチしていきたいところです。

更新情報はこちらから入手できます

こちらの記事もどうぞ