中韓台(+香港)への投資割合が増える「日経アジア300インベスタブル指数」に私は魅力を一切感じない

2017年12月から日本経済新聞が「日経アジア300インベスタブル指数」を公表しています。今年1月5日に設定された「三井住友・日経アジア300iインデックスファンド」をはじめ、この指数に連動するインデックスファンドが続々と登場しており、注目度の高まりを感じます。

「日経アジア300インベスタブル指数」とは?
「日経アジア300インベスタブル指数」は、2017年12月から公表されている「日経アジア300指数」を時価総額、売買代金といった流動性の観点から、投資で利用しやすいようにアレンジした指数です。投資対象は、中国(A株を除く)、香港、台湾、韓国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、インドの10カ国・地域の300銘柄となります。

MSCI エマージング・マーケット・インデックスの中韓台+香港比率は55.53%

新興国株式インデックスファンドに投資する際に少なくない人が気にしているのは、中国、韓国、台湾、香港の株式がインデックスに占める割合の高さです。下に掲載している画像は、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の2017年12月29日時点のマンスリーレポートのグラフとなります。

テンセント、アリババ、バイドゥがケイマン諸島の株としてカウントされていますので、ケイマン諸島(15.99%)も中国株の1種として計上し、韓国(15.49%)、台湾(11.10%)、中国(9.58%)、香港(3.37%)と合算すると、55.53%と半数を超えるところまで行きます。ここまで多くの比率を占めているのですから、新興国株式インデックスファンドでは、値動きに東アジア地域の景気の良し悪しが大きく影響を与えることになるでしょう。

 

新興国株には中韓台、香港のほかにもインドやロシアなど投資家の注目を集めている国があります。そのため、「嫌中憎韓」といった思想的バックボーンを持たない投資家からも、より国・地域の分散度を高めた新興国株インデックスを待ち望む声が出ています

 日経アジア300インベスタブル指数の中韓台+香港比率はさらに高い

もしかしたら、最近、新しく生まれた「日経アジア300インベスタブル指数」は既存のMSCIの新興国株指数より中韓台+香港比率が低いのではないか、と思い、確認してみましたが、所詮は淡い期待。予想は簡単に裏切られました。

 

下はSBI証券の「日経アジア300インベスタブル指数」関連ファンドの特集ページからの転載です。

参考

日経アジア300インベスタブル指数関連に投資できるファンドが登場!その魅力とは?SBI証券

驚くべきことに、韓国+中国+香港+台湾の合算で指数の71.8%を占めています。少なくとも、「日経アジア300インベスタブル指数」に連動する投信に東アジア偏重の新興国株投資スタイルから脱するために、投資すべきではないことは確かです。また、運用コストにしても、SBI証券から投資できる「三井住友・日経アジア300iインデックスファンド」の場合、信託報酬(税抜)が0.32%とやや、お高めになっています(「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」の信託報酬(税抜)は0.19%)。

 

東アジア偏重の度合いを増し、コスト的にも優位性はない「日経アジア300インベスタブル指数」連動ファンドに私は投資価値を一切、見出すことができませんでした。

 

最近、i-mizuho 東南アジア株式インデックスが繰上償還に向かっていることが話題になっています。複数ある「日経アジア300インベスタブル指数」連動ファンドも忘れ去られたころにひっそりと繰上償還に向かうのではないか、と不吉な予言をして筆をおきたいと思います。

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