2016年の為替相場で5割のFX個人投資家が狩られたようです

FX取引を手がける日本の個人投資家は「ミセス・ワタナベ」と呼ばれています。

2000年代の円安局面に端を発したFXブームに海外メディアが注目して、「ミセス・ワタナベ」という言葉が用いられるようになった当初は、この言葉にネガティブなイメージは付与されていませんでした。

しかし、今では「損切りできない」、「値ごろ感でトレードする」に代表される悪手ばかり取り、損失を出して市場の肥やし状態になってしまっているFX投資家を揶揄するようなニュアンスも含まれてきています。

今回、「ミセス・ワタナベ」のマイナスイメージをさらに増幅させる情報が入ってきましたのでご紹介します。

利益が出た人は37%、3割以上の損失を出した人は22%

外為どっとコムの顧客向け調査によると、2016年のFX取引で利益を上げることのできた人の割合は37%にとどまった一方で、損をした人の割合は52%となりました。

損失を出した52%の人のうち、収益率が30%以上のマイナスだった人は22%でした。

参考アベノミクス相場下で最悪 FX、16年の成績判明  :日本経済新聞

「ミセス・ワタナベ」は、損切りが遅くて、利益確定が早い「コツコツドカン」型の投資家だとよく指摘されていますが、手遅れ状態になるまで損切りできない悪癖が発動してしまったようです。

長期分散スタイルの株式投資と違って、レバレッジを効かせるFX取引の場合は含み損になっても「何もせず凍死していれば、いつかは回復する」というものではありません。

FX投資という世界で損切りを行わないのは、安全バーを下ろさずにジェットコースターに乗り込むようなもので、いつかは投げ出されて地面に激突することになります。

投資環境の急激な変化に適応するのは難しい

日本経済新聞の記事では、FX投資家が苦戦したのは、年前半(1~6月)の円高局面と11月以降の急速な円安局面とされています。

年前半には1ドル=121円から円高が99円まで進みましたが、円安が進んだアベノミクストレードから思考を切り替えられない「ミセス・ワタナベ」はドルの押し目買い荷動き、損失を拡大させたと思われます。

11月以降の円安局面では、もともと、トランプ氏の大統領選勝利は円高要因とされていたため、7月から10月までのレンジ相場に慣れきったFX投資家は105円前後のゾーンで、ドル円相場の反転を期待した逆張りを仕掛けて狩られたものと思われます。

おわりに

増えることの決してないパイを奪い合う為替取引の期待リターンは、取引をするたびに必要となる手数料を考慮するとマイナスとなります。

取引回数を増やせば増やすほど、大数の法則にしたがって、運用成績はマイナスに収斂していきます

インターネット上にはFXを推奨するサイトが多数ありますが、これらのサイトは閲覧者の口座開設によってアフィリエイト収入を得る目的でFXをヨイショしているに過ぎません。

瞬時に大きな利益を生むことのできる投資手法は、あっという間に大きな損失を出す危険性と表裏一体です。

ギャンブル目的なら止めはしませんが、本気で資産形成に挑む意思のある人が為替取引の世界に進出するのは、全くおすすめできません。

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コメント

  1. FXは資産形成には向きませんがお小遣い稼ぎには最適なツールだと思っています。ギャンブルにするかしないかはやり方次第じゃないのかなあ。
    期待値がプラスでも実際には必ずプラスになるわけではないので期待値がマイナスでもお金を増やすことは可能だと思います。

    • わかま屋 より:

      クロスパールさん、コメントありがとうございます。
      FXの期待値はマイナスですが、ご指摘の通り上手くトレードを行えばプラスの収益を手に入れることができるでしょう。
      FXで賢くお小遣い稼ぎをしようとしたら、いつの間にか原資回復ゲームのプレイヤーになってしまっている人もいますが。

  2. いなか なかお より:

    おすすめしないとブログで書いてある割に広告ははってあるんですね。

    • わかま屋 より:

      いなか なかおさん、コメントありがとうございます。
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