日本株ファンドの市場シェアが「インデックスファンド>越えられない壁>アクティブファンド」になったようです

アメリカでは、アクティブファンドのコスト控除後のパフォーマンスの悪さが投資家に知れ渡ったことから、投資マネーがアクティブファンドからインデックスファンドへシフトしているようです。

一方、我らが日本では、ネット上のインデックス投資家界隈では、新設ファンドやコスト引き下げの情報で、日夜盛り上がっていますが、一般の投資家層にまでアクティブファンドに対するインデックスファンドの優位性の認識が広まっている様子はありません。

そんな周回遅れ国家の日本ですが、インデックスファンドが2017年3月末時点で圧倒的なシェアを獲得していたという記事がありましたので、ご紹介します。

参考モーニングスター [ アナリストの視点(ファンド) 主役が交代した海外、約8割がパッシブ化した国内株式~2016年度流出入動向~  2017-04-20]

アクティブファンドの資金流出は見事な逆指標

2011年から2016年までのアクティブファンドの資金の流出入は、流入したり流出したりと一貫性がありません。

アクティブファンドから投資資金が流出した2014年と2016年の日経平均株価のチャートを見てみましたが、両年ともに右肩上がりです。当たらない相場観を発揮した結果、見事に上昇相場を捉え損ねているようです。「投信を買うような投資家は逆指標」と言われているのが、視覚的によくわかる結果となりました。

私の想像ですが、2014年の場合は、2012年からのアベノミクス相場でこれだけ株価が上がったのだから、そろそろ調整がくるだろうと利益の確定に走った結果、さらなる上昇相場が来てしまったようにみえます。2016年の場合は、2015年後半の相場が下落トレンドだから、いい加減、リーマン級の暴落が来るだろうと日本株投信を手放したのが、トランプラリーの到来で裏目に出てしまったのでしょう。

パッシブファンドに日銀マネーがなだれ込む

アクティブファンドの資金の流出入が落ち着きを見せないなか、一貫して資金の流入が続いているのがパッシブファンドです。とりわけ、2015年と2016年は資金流入が4兆円台と、それまでと比較して、資金の流入が急激に増加しました。モーニングスターの記事では、急激な資金流入額の増加の要因として、日銀のETF買入れが指摘されています。

日銀は、異次元の金融緩和の一環として、TOPIX、日経平均株価、JPX400、設備人材投資指数に連動するETFに大規模な買い入れを行っています。

出典日銀のETF買い入れの基本|1分で分かるETFの基礎知識

2015年以降は、日本株ETFの買い入れ金額が3兆円を超えています。インフレ目標を達成できない黒田総裁の焦りと苛立ちを反映しているのか、次第に、ETF買い入れ政策は過激さを増しているようです。その甲斐もあってか、日本株ファンド全体でのシェアは、パッシブファンドが2017年3月末時点でおよそ8割を占めるという大躍進を遂げているようです。

このままのペースで、日銀が日本株の爆買いを続けると、2018年末には、日経平均株価の3分の1の銘柄で日銀が大株主になるという観測も出ているようです。

参考大株主「日銀」、17年末に日経平均4分の1で筆頭-ETF増功罪 – Bloomberg

TOPIX、日経平均株価に連動するファンドでは、上方への人為的なゆがみが年々拡大していくようですので、インデックス投資ファンとして、この状態を歓迎することはできません。しかし、日本株インデックスファンドへの投資を控えるとしても、ぼったくりコストのアクティブファンドでは満足のいく収益を上げることはできません。

日本株ETFで投資対象とするなら、日銀の買い上げ対象外のインデックスに連動するMAXIS JPX 日経中小型株指数上場投信(1492)やOne ETF 高配当日本株(1494)あたりに注目していきたいと思います。

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