レイ・ダリオが新興国への投資を減らそうとも、私は一切の迷いなく新興国株に投資し続ける

アメリカの大物投資家であるレイ・ダリオ氏が率いるヘッジファンド運営会社のブリッジウォーター・アソシエーツが、新興国株ETFの保有を2017年10-12月(第4四半期)時点で減らしていたことが米国証券取引委員会(SEC) に提出された報告書(フォーム13F)により判明しました。

13日の届け出によれば、ブリッジウォーターは「iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF」の保有を従来の半分の3300万口、「バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF」を20%余り少ない6900万口にそれぞれ減らした。

(中略)

ブリッジウォーターの「iシェアーズ・コアMSCI新興国株ETF」へのエクスポージャーも2500万口から1600万口に減った。

参考 ブリッジウォーター、新興市場株エクスポージャー減らす-株急落前に Bloomberg

マネックス証券のiBillionaireで確認できる2017年7-9月(第3四半期)時点からのポートフォリオ内比率の変化は下記のようになっています。

  • 「iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF」(EEM): 19.67%→12.61%
  • 「バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF」(VWO): 25.82%→25.98%
  • 「iシェアーズ・コアMSCI新興国株ETF」(IEMG):8.99%→7.26%

レイ・ダリオ氏が新興国株を減らしても動揺する必要はない

フォーム13Fでは、売りのポジションを知ることはできないので、レイ・ダリオ氏のポートフォリオの全貌はわかりません。ロングとショートのポジションを複雑に組み合わせるのが、レイ・ダリオ流の運用術です。ロングのポジションしか記載されていない報告書の情報を調べても我々には彼の運用術の一端を垣間見ることしかできません

新興国株オーバーウエイト派の投資家の中には、レイ・ダリオ氏が新興国株の保有を減らしたことを知って、不安に陥っている人もいると思います。

もし、あなたがレイ・ダリオファンの投資家であれば、グル(師)の後を追って、新興国株へのエクスポージャーを減らすのも悪くないでしょう。しかし、あなたがバリュエーションの割安さを目当てに新興国株へ投資しているのであれば、動揺して新興国株を売り払う必要はありません。世界の中で新興国株が相対的に割安という構図は崩れていないからです。

バリュエーションの比較

ETF Research CenterからETFのバリュエーションがわかりやすい画像を転載しました。

米国株ETFのVTI

分配金利回りが1.9%となっており、高配当の米国株というイメージは過去の遺物となってしまっています。米国株投資を行う日本人ブロガーが急増していることからも、積極的に米国株に投資したい気持ちにはなりません。

欧州株ETFのVGK

分配金利回りが3.6%となっており、分配金ファンの投資家であれば、投資する価値がありそうです。国際分散の観点からも、ヨーロッパには投資しておいて損はないように思います。ちなみに、新興国株に魅入られてしまった私はVGKに投資するつもりはありません。

日本株ETFのEWJ

EWJの分配金利回りは2.2%とVTIの1.9%を上回っています。日本株の配当は米国株より少なく、株主軽視と主張する一部の米国株ブロガーにとっての「不都合な真実」といえましょう。ただ、日本は人口の減少により将来の成長性は低いため、投資するならもう少し、割安感が欲しいところです。

新興国株ETFのVWO

新興国株不要論が盛り上がりを見せていた2016年ごろの割安さはありませんが、相対的な割安さはいまだに健在です。

私はウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド(DGS)への投資を続ける

好況で全世界的に株が高くなっており、心理的には株に投資しづらい状況になってはいますが、お買い得感が健在な新興国株ETFがあります。それはウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド(DGS)です。

私がDGSを主力銘柄として、積極投資する理由は次の3つです。

  • 分配金利回りは4.2%の威容を誇っており、チャリンチャリンの欲求が満たされる
  • PERが11.1で値ごろ感がある
  • 小型×高配当の組み合わせによる相乗効果で市場平均より高い収益が期待できる

私はバリュエーションの相対的な割安さに目をつけて、新興国株オーバーウエイトの世界に足を踏み入れた投資家です。レイ・ダリオ氏が新興国株を売却しようと、我関せずの姿勢で今後も新興国株投資を続けていきます