マイナス金利の波が社債にも押し寄せてきた

日本銀行が日銀当座預金の一部にマイナス0.1%の金利を付け始めたのは、今月の16日です。

長期金利(10年国債利回り)が一時マイナスに沈んだのが大きくニュースでも取り上げられましたね。

ちなみに昨日、2月23日時点の長期金利は0%でした。

日本経済新聞によると、2月22日に社債流通市場でマイナス利回りによる売買が初めて成立したそうです。

優良債券への投資妙味がなくなる時代

日銀が22日に実施した社債買い入れオペ(公開市場操作)で平均落札利回りがマイナスとなり、それを受け市場で取引される社債利回りも低下した。

日本証券業協会が23日、前日に取引された社債の実勢利回りを公表した。それによると、ファーストリテイリングや東日本旅客鉄道(JR東日本)がマイナスで取引された。ファストリの残存期間3年程度の社債利回りはマイナス0.061%だった。買い手の証券会社はマイナス利回りの社債を市場で購入しても、それを日銀のオペに応じて売却すれば損失にならない

社債利回りが初のマイナス 取引成立  :日本経済新聞

日銀の社債買い入れでどんどんが利回りが下がっているようなので、日本国内の債券を中心に投資している人には辛い時代になってきましたね。

日銀が債券をバカスカ買い入れていってますから、債券のリターンは企業の信用リスクに見合わない水準にまで下がってきてしまっています。

マイナス金利が定着したら「社債発行→自社株買い」

政府・日銀としては、浮いたお金で賃上げや設備投資を企業に行って欲しいんだろうと思いますが、国から国への資本移動が自由化された今日、あえて人口減少社会の日本に投資しようとする経営者は少ないでしょう。

マイナス金利が社債市場で恒常化するような状況になってきたら企業には、「社債発行→自社株買い」を実践していただきたいと思います。

マイナス金利が導入されたことで負債のコストは一段と低下。一方、株主還元強化の流れもあって業績悪化でも減配する企業は少なく株式の資本コストは高止まりする。

ストラテジーレポート 日本株の上昇要因 マイナス金利が促す資本構成の変化/マネックス証券

「日本の企業はアメリカの企業と違ってすぐ減配する」という声もたまにありますが、最近は配当総額が増えていますから、株式による資金調達コストは高くなっているはずです。

有力な投資先が国内に見当たらないのであれば、低金利あるいはマイナス金利の社債を新規に発行して自社株買いをするのが有力なコスト削減策となります。

「社債発行→自社株買い」の流れが一般的になれば、マイナス金利は日本企業の株価にとってはポジティブな材料となってきます。

円相場がそれまで持っているのかどうかは私にはわかりません。

円高が進むと失業率が上がる傾向ですから、今しばらく円安には踏ん張ってほしいところです。

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