クラウドクレジットの欧州3か国個人向けローンファンド、運用期間のエンドレス延長へ

ソーシャルレンディングサービスを展開するクラウドクレジットで私は「【為替ヘッジあり】欧州3か国個人向けローンファンド6号(ハイイールド型)」というファンドに投資しています。このファンドは、スペイン・フィンランド・エストニアに居住する個人に対して高利で貸付を行います(それでも現地の根付いている金融機関から借りるよりは割安)。運用期間は2016年8月から2019年7月末までの3年間です。また、年率10.9%という高い期待利回りを謳っていました。

資金の回収が滞り、見通しは暗転。運用期間のエンドレス延長へ

私はこのファンドに2016年7月に投資しています。投資を開始して半年もしない2017年1月にはクラウドクレジットから、ファンド組成時の想定を上回るペースで延滞債権の発生と延滞期間の長期化が進行しているという凶報がもたらされています。

参考 まだソーシャルレンディングで消耗してるの?-クラウドクレジットの欧州3か国個人向けローンファンド(ハイイールド型)で想定以上の延滞債権が発生- 一方通行投資で気楽に資産形成。

当時はクラウドクレジットの「想定」のレベルの低さに呆れたものです。その後も状況は好転しなかったようで、この度、2020年9月30日までの契約期間の延長に同意するようにと要求が突き付けられてきました(なお、債権の回収が完了していない場合、投資家に通知をすれば6回6年間を上限に再延期できる)。クラウドクレジットから届いたメールの一部を下に掲載します。

欧州3か国消費者ローン・ファンド・欧州3か国個人向けローンファンド全号(リターン追求型・ハイイールド型)に関しまして、 ご出資いただきましたお客様には、ご心配をおかけしております。

本ファンドシリーズは合同運用となっており、フィンランド共和国、スペイン・ストニア共和国の個人向け債権への投資を行っておりました。 これまで購入した債権の回収を行い、お客様へ分配金をお支払いしておりましたが、 予定していた期間内での資金回収完了が難しい状況となっております。

しかしながら資金需要者からの資金回収は今後も継続し、完了次第お客様へ分配金のお支払いをさせていただきたいと考えておりますため、添付のお知らせにて詳細をご確認いただき、【2018年10月31日(水)】までに契約期間の再延長にご同意いただきますようよろしくお願い申し上げます。

メールの内容はソフトなものですが、クラウドクレジットのホームページでダウンロードできる合意書には、なかなか強烈な文言が含まれていました。

なお、再延長後契約終了日において、本件財産に残余があり、かつ本件投資回収の全部が完了していない場合には、本営業者の通知により、更に本件匿名組合契約の有効期間を 1 年間を上限として延長ができるものとし、それ以降も同様とします。ただし、かかる本営業者の通知により延長できる回数は 6 回を上限とします。

契約期間を2020年9月30日まで延長して、貸付した資金がすべて回収できるならいいですが、クラウドクレジットの「想定」は怪しいものです。契約期間の延長にひとたび合意してしまうと、最大で2026年9月末まで付き合わされることになります。契約期間の延長のたびに投資家に対して、最新の状況を説明し、合意を取り付けるのが、ファンドを運用する企業としての誠実な態度ではないでしょうか。

合意すると、いつまで延長されるか、見通しが立たない契約期間の延長については、不同意を一瞬考えましたが、それは取りやめました。

本営業者子会社には本件ローン貸付債権を返済するための責任財産に属する金銭その他の資産が十分でなく、かつ、本営業者の本営業者子会社に対する本件ローン貸付債権には流通市場がないため、本件ローン貸付債権の回収を継続する以外の方法によってこれを換価することができません

後々、資金が戻ってきたときには不同意した投資家にも分配があるようですが、今このタイミングで不同意したところで自分が投下した資金はすぐには戻ってこないからです。

おわりに

私は10万円投資すれば、3000円がキャッシュバックされるキャンペーンに釣られて、「【為替ヘッジあり】欧州3か国個人向けローンファンド6号(ハイイールド型)」に投資しました。今回の件から私が読み取った教訓は2つあります。

  1. 目先の利益に釣られて、よくわかりもしないものに投資する欲豚投資家になってはならない。
  2. 伝統的な金融機関から低利で貸付を受けられない個人に貸付をしてはならない。

一時期、ソーシャルレンディングは貯金感覚で増やせる投資として、もてはやされていましたが、「みんなのクレジット事件」を皮切りにその熱も冷めつつあるように感じます。ソーシャルレンディングを一概に悪い投資と断定することはできませんが、投資する上で見渡せる視界のクリアさの度合いでいえば、株式やインデックスファンドへの投資とは比べようもないほど悪いと断言できます。

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