IBM株を売却したバフェットとマンガー、アマゾンとアルファベットに投資しておけばよかったと悔やむ

バフェット氏が、バークシャー・ハサウェイが保有するIBM株の3分の1を1-3月(第1四半期)から4-6月(第2四半期)にかけて売却していたことが判明し、米国株界隈で大きな話題となっています。

5月4日に、バフェット氏はCNBCで「6年前に購入したときと同じようにIBMを評価していない。180ドルを超えると相当量の株式を売却した」と語っているようです。

参考バフェット氏の投資会社、1~3月期純利益27%減、IBM株大量売却 | 財経新聞

IBMを170ドル近辺でも売却する意向はないとしていた

バフェット氏は2016年5月に、IBM株は170ドル付近でも売却する意向はないと明言していました(180ドル台で売却しないとは言っていない)。

バフェット氏はCNBCに対し、IBM株の原価を1株当たり170ドル近辺と想定しているとしつつも、その水準でも売却する意向はないとし、「時間の経過とともに決定することになるが、今後1─2年で売却するよりは購入する可能性の方がはるかに高い」と語った。

出典バフェット氏、今後2年でIBM株売却より購入の公算=CNBC | ロイター

バフェット銘柄だからという理由でIBM株への投資を決断したバフェットフォロワーたちの胸中が慮られます。しかしながら、バフェットはバフェットファンのために資金を運用しているのではなく、バークシャー・ハサウェイ株の保有者のために投資をしているのですから、こうした、はめ込みともとれるような事案が起こるのもやむをえないといえるでしょう。

アマゾン、アルファベットの好調さを見て後悔する

バフェット氏はアマゾン株へ投資してこなかったことを後悔しているようです。

出典バフェット氏「失敗した」 アマゾン投資機会逃し後悔  :日本経済新聞

IBMのクラウド分野のライバルとして立ちはだかったアマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏を称賛し、投資してこなかったことを悔やんだ。「人に質問をするなどいろんな方法で自分の幅を広げることができたはずだ。(アマゾンなどへの投資機会を逃し)失敗した」と述べた。

また、マンガー氏はグーグル(アルファベット)に投資してこなかったことを悔やんでいるようです。

バフェット氏とともに壇上で質問に答えていた盟友のチャーリー・マンガー副会長も「我々はグーグルを理解できるほど賢いはずだった」とグーグルの親会社アルファベットへの投資をしていないことに悔しさもにじませた。

米モーニングスターで、過去10年の年率換算のトータルリターンをみると、IBMが6.25%、アマゾンが30.90%、アルファベットが12.38%となっています(同時期のS&P 500は7.05%)。

過去のパフォーマンス的には、S&P 500に対して、IBMがひとり負けとなっている構図となっており、両氏がアマゾン、アルファベットに投資しておけばよかったと思う心理もよくわかります。「あの株を買っておけば良かった」と感じる心理は、生身の人間ならではで、親近感が持てるという人も多いと思います。

現在、アマゾンとアルファベットは最高値圏で推移しているようですが、もし、急落するような展開があればバフェット銘柄の一角に加わるかもしれません。

その場合であっても、最適な投資タイミングを図ることができるのは、あくまで、バークシャー・ハサウェイ株へ投資した場合でしょう。バフェット銘柄になったと情報が出てきてから後追いで投資しても、バフェットプレミアムが何%か株価に上乗せされた状態で株を掴むことになりますので、「バークシャー・ハサウェイの養分」になるだけなのです。

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